第79章 合一の先
最初は高らかに水柱が上がり
『きゃー!』『うおおおお』
続いて間髪入れず
ねずみ花火のように、遠くから見てもわかるぐらいに、高く上がった
円状にその場でクルクルと回り、それらが上下左右と入り乱れ、重なり合うように上がっていく光景に、
まるで打ち上げ花火を見るかのように、歓声がより一層高らかに高らかに上がっていた
『きゃあああああ!!』
『おおおおおおおお!!』
そして、やや遅れて水が来て、それに流された
どうやら浮く力が強いもので、凄く長く流された
普通に尻をつけて座っていたのだが、腰辺りにまで来た水に、有無も言わせぬ力で流された
踏ん張っている力士みたいな人まで流されていってて、まるでコントみたいだった
ケイト「オッタルもこさせればよかったかなー
さぞかし面白い光景になっただろうに」←失礼
衝突防止もかけられているらしい、客同士でぶつかり合う人はただの一人もいなかった
石畳に擦れたが、全く痛みも重みも感じない
仮想水の効果もあわさって、だろう
司会『続いて、水上エスカレーターが開催されます。
その場でお待ち下さい』
無重力体験よろしく、アルとディがその場で浮かんで落ちてを繰り返して、無邪気に笑って堪能し切っていた
ケイトまで一緒になって水を掛け合っていた
と思った矢先、
ばっしゃあああん!!!
ケイト「あっはっはっはっはっ!^^
ばぁん!!」
フィン「やったね…」にやり
バシャバシャ!!!
互いに掛け合った
周囲に迷惑にならない範囲で
かく言う僕も、心から堪能し切っていたようにも感じる
そんな折…変化が訪れた
………?
古代に至る時期
英雄時代の始まりは、何だった?
最古の英雄譚は…フィアナ騎士団とエピメテウス
それ以外、何も思い出せない
ケイト「アル…アルゴ……あれ?;」
フィン「君もかい?」
ケイト「うん…
こりゃあ…
歴史に関与されたね!世界神様に」
フィン「だね…
恐らく、「癌」の魂を元にして書かれたんだろう。
フィアナ騎士団の著書も以前のものから変わっている気が…
済まない;思い出せない」
ケイト「しょうがないよ。歴史から変わったんだもの…
それ程の勝手をしたんだからしょうがない。
皆が迷惑しているのに、それを顧みない「癌」が悪い。
消えて当然、寧ろ消えなきゃ大弱り」