第79章 合一の先
想い合う…
それが…それこそが…‥真の『融和時代』なんだろう
そして…ケイトが、始祖神が、願ってやまない、大願そのものなのだと、見てすぐにわかった
この上なく幸せそうな顔で、語っていたから。
その行動で、想い合いで…
ありのままを受け入れ合えたら、違いをそのままに分かち合えたら……
互いに違う形を受け入れ合い、大事にし合えたら、互いの実になるように、補い合えたら…
争い合う為に、痛め付ける為に、自由を求めるのではなく…
互いの幸せの為に、違いを受け入れありのままを愛し合う為に、自由を――
繰り返すな―――
自分の為に他者を痛め付けることを、蔑ろにすることを
それを正当化する為に、その『合わせよう寄り添おうとする想い』を利用するな、逆手に取るなということだ
被害者だから、被害者を増やしていい訳がない
被害者であれ、加害者であれ、同じことだ
最優先すべきは人民の安全
犠牲にするのが『自分だけ』か、「それ以外」か
自分だけにしつつ、それをより小さくというのが『理想(神)』だが…
「『無事なもの』を顧みずに巻き込んで殺すこと」だってある。それを増やすだけでなく繰り返し続ける。それが「癌」だ
要約すると…「癌」とは異物だ、毒だ
人を、命を、街を、国を、世界を、想いを、全てを、「自分に都合よく歪め、害し、合わさない、寄り添わない」――ただの「邪(不浄)」の塊だ…どう転んでも『光(神)』にはなり得ない
目の前の状況の変化を教えよう
まずは赤い階段を3段降りると
整頓された石畳から、大きさがバラバラな石で出来た石畳になっていってる
人もグループ毎にバラバラに座り、今か今かと待ちかねていた
司会「ではこれより、イベントを始めたいと思います!
水が来ますので、お気を付けて」
ケイト「あれ?浮くけれど?」
ふわっ←うつ伏せになってみると全身が浮いた
ケイト「落ちた」
ぺたん←胸から落ちた、痛みも衝撃も全く無かった
司会「仮想水ではございません
あしからず」
効能は
濡れもせず、見えもせず、ただ落ちにくいだけ
痛みも衝撃吸収機能を持った水、らしい
落下したらというのもあり、仮想水は国中を覆っているのだとか
魔力水の発展版だな
無重力体験と言ったのはこの光景を見て、だ
だが今度のは、本当の水だと言う…