第78章 火の都
真っ直ぐに、感じる穢れの気配を見据え、はっきりと言い切った
領主邸…
いや、王宮の屋上で、僕等は静かに頷いた
その『気持ち(想い)』は――誰もが同じだった
リヴェリア「助けるのに、誰かを危機に晒して回るとは…
本末転倒だな
自ら、助けが必要なものを次々に作り上げて行(回)ってどうする」眉間に皺寄せ
フィン「本当にね」頷
ガレス「尤もじゃわい」頷
アスフィ「ええ、本当に」嘆息
ノアール「というより…何でそんなのが許されるって?;
減らそうとしているのなら兎も角;」
ブランシェ「普通減らそうとしてたら巻き込まなくない?元から」
フィアナ「好き好んで巻き込んだ訳じゃない~
って言いながら、また繰り返している時点で、危機に晒してきた人達と根っこは同じ(おんなじ)、一緒!
繰り返すだけじゃ飽き足らず、規模も増して、国ごと崩壊させておいて、どの口が言うの?って思わない?
本当にそうなら努力しなさいよ
人に言われてからじゃなくって
ちゃんと背負ってるなら兎も角」嘆息
ガレス「癌への愚痴はそれぐらいに留めておけい
最早詮無いことじゃ
消えたものは二度と生まれはせんのだからな」
リヴェリア「その通りだ…
だからこそ…繰り返してはいけない
そういった事態も」
ガレス「……←リヴェリアを黙って見入り
‥そうじゃな」
そう、同意の旨を示した
アスフィ「良かれと思ったのはわかりますが…明らかに度が過ぎています」
フィン「本当にね…
彼は、やり過ぎた
守る為、と理屈を付けて、周りを、迷惑を顧みなさ過ぎた
だから繰り返す
その「合わさない、寄り添わない心」が、「想い」が、「癌」を形作る
「学習しない、再び繰り返す、堕落した存在」…「「堕落」という概念そのもの」と化して」
それに皆は共に頷いた…
ケイトもまた、黒竜を睨視したまま頷いた
しっかりと、捉えながら…
全ての合一化、その技が、一つの技として、流れという結晶として
最後は雷だと思っていたらしい
ので、驚き、慌てふためいたらしいが…
激しい雷は雨を伴うものだ、水を強めるのもわかってくれ
風と雷は、水を強め、大気の流れを生み、熱対流を生み、全てに循環する
こればかりは避けようもない事実(理)だ
だからこそ――水が頂点であり、中心であり、主軸なのだろう