第78章 火の都
瞑目し、モジャモジャ線を浮かばせながら額に手を当てるケイトを
僕と、ドアを乱暴に開けて駆け付けてきたリヴェリアが凝視していた
その中で…ケイトは嘆息混じりに答えた
ケイト「あいつ、やり手だよ
全く見えなかったもの;
いや……←顎に手を当て考え込む
見えないようにされていた」真剣←フィンとリヴェリアを見やる
リヴェリア「…なん、だと?」
信じられないといった目で、ケイトを見入る
僕も信じられない…
だが…現に、こうして起こっている
フィン「どうして…した?」←4283ページ参照
ケイト「やらなきゃいけない気がした
だからやった
そしたらこうなった
神石には元から解析を頼んでいたし…ついでにとも思ったんだ……
あの(考えが思い付いた)時に
備えあれば患いなし、とは言うが…ここまで行くと……」
『……』
重い沈黙の中、リヴェリアが口を開いた
リヴェリア「………創世神、か」
ケイト「……ああ
恐らくだが…
多分………馴染んできてる、気が…………」
ごくり←食い入るように身を乗り出して見やる
ケイト「ごく)‥……
……←口を開く
しないでもないんだけれども、しないような気もする;」う~~~ん←頭の上に?が3つ交互に浮かぶ
がくぅっ!!!!←そのまま前へ崩れ落ちた
フィン「どっちだ!!!!?;」がばっ!!ずいっ!!
ケイト「しょうがねえだろ自分でもわっかんねえんだからっっ!!;」がうっ!!ずいっ!!
顔を付き合わせたまま、互いに吠えた…
落ち着こう
そう思い直し、一度目を瞑って顔を離し、幾度か深く深呼吸した
ケイト「兎も角…神の力を持った者にしか、あの爆音も振動も聞こえなかった…
何故かわかるか?」
リヴェリア「?何を意味する?
いや…まさか!」
ケイト「そう。
その力に、対抗できるか、どうかだ
出来ないのなら、わざわざ教える必要は無い
巻き込む訳にも行かん
まあ…そこも込みで、なんだけども……結界」
そういう…ことか!
有事とあれば駆け付けてくる
だが攻撃の手は限られてくる
ならば…いっそ、最初から……
ケイト「…今こうしている間にも力を蓄える気なんだろうなあ」ぽつり
羽の力で逃げ出した
きっと異空間にでも潜んでいるだろう
モコナ「めきょっ!!・・
すー…すー…」熟睡