第13章 結婚式と初デート
再び時間は戻り、浴衣に着替えてから数分後
ヘルメス「頼むよアスフィ!この本をくれ!!」
アスフィ「嫌です。ダメです。お断りです!!
いいですか!?これは何時間も並んでようやく買えた本なんです!!一人一冊だけなんです!
オラリオの中で何人買えた人がいたかわかりません!大切な本なんです!!
欲しいのだというのならばまた後日に買ってサインしてもらえばいいでしょう!?また5日後に売り出されるのですから!」
ヘルメス「嫌だ!ダメだ!!初対面は印象が大事なんだぞアスフィ!!
初対面でサインをもらう!それが俺の思い描くケイトとの出会いだ!!」
アスフィ「もう既に最悪です!!極悪です!
盛大なネタバレをしておいて言い逃れは赦しませんからね!?」
ヘルメス「頼むアスフィ!(土下座)
この通りだ!赦してくれ!!
そしてその本を俺にくれ!!!」
アスフィ「お断りします!!!くどいです!!」
ヘルメス「そんな殺生な!!;」縋るような眼
アスフィ「そんな眼をしても無駄です!
あなたの盛大なネタバレの方が余程殺生です!!(ぷりぷり)
買える日を待ちに待ち、何時間も並んでようやく買えた本だと言うのに!!」かっ!!
ヘルメス「すみませんでしたああああ!!!;(土下座)
だからどうか譲って」
アスフィ「嫌です!!!」
ぎゃーぎゃー
という喧嘩に似たやり取りが今もなお続いているのは言うまでもない…;
そして温泉ゆらりおでは……
ケイト「ふっふーん!下着の上にちゃんと着れたよ!」えっへん←何故かどや顔
フィン「ああ、よく似合ってるよ」にこにこ
見ているだけでとても微笑ましい、楽しそうにやり取りを交わす新婚が居たとかなんとか…
浴衣姿で歩くこと数分、足湯を発見して冷えた足を心行くまで温めたそうです。