第77章 新時代の幕開け
諦めない
捨て置くことはしても、そこだけは変えられない
いや、変えさせない!!
そう、目がはっきりと言っていた…
その時、僕の脳裏に想起した…
異世界の僕、レオナの時に見た視界…
異世界のケイト、ダイが…
「世界を…世界の心をひとつにするという…おれの願いをっ…!!!」
そう言っていた時に見た
あの時の光のように、白く淡い、細い光が、君を差し込んでいた…
君だけを照らしていた
ああ――君は、君のままなんだね
どの時も…
メリオダスの時も、君は変わらず…僕(エリザベス)だけを見つめ、愛してくれた
どんな時だって――諦めない君だから
諦めないでいてくれたから――君の頑なな、愛する姿勢に、惚れたんだ
心底惚れ込んだんだ…
どんな時だって、包み入れて、愛して、いつでも――
いつでも――――
ケイト「^^//」←異世界の君が重なって映る
僕の心を、魂を、温めてくれたから――――
照らしてくれたから。
引っ張っていってくれたから――
光へと連れ出してくれたから
だから――
ケイト「^^」←手を差し伸ばす
←握るのをいつまでも待つ君に、僕は笑って、手を取る
←そのまま、どこまでも走っていく…
だから―――
楽しかった
どんな世界に居ても、その君の根幹だけは、色褪せることなく、変わらず、僕だけを愛してくれた
見てくれたから…
だから――君を、救いたいんだ…
でも――――その為には、君が、君である根幹を捨てなければならない
そうなった日には、どうするか?
決まっているじゃないか
そんなのは言われるまでも無い
君を守ろう
君が、大事にされないで…守れたとは言えない
折り合いも大事だが、そこは違う
大事な根幹を変えてしまえば、大黒柱が抜けてしまえば、全て消えるのだから――
だから――支えとなろう
一助となろう
そう、腹を決めた
僕もまた――最後の瞬間まで、足掻き抜く(生き抜く)と――――
その瞬間、雷雲に包まれた
雷を宿した雲の真っ只中なのだろう
そこを抜けた瞬間、楽園は広がっていた…
どこまでも、どこまでも、果てしない雲の高原が拡がっていた
伝承にあった水の滝も同様に、しっかりと遠くにあった
天国を思わせるような幻想的な光景に――僕等は思わず、息を呑んだ