第77章 新時代の幕開け
わかり切っていたことかもしれないが…
フィン「そうまでして…隠そうとした過去とは、一体…」
ケイト「そもそもが雷神って何だろうねえ?
アスフィの祖先はペルセウスらしいけれど、その父親が雷神ってことは…」
アスフィ「ペルセウスの父は『雷神トール』と言われています。
とても真面目な方で、質素な生活を好んでいたと聞きます。
ですが…実際の王家は汚職に賄賂に余程のことが無ければ動かず、とても真面目とは言い難く筆舌に尽くし難い仕打ちばかり好んでするばかり」わなわな
ケイト「お、お疲れ様…;」
フィン「…大変だったんだね;」
いつの間にか、椅子の横に近付き、
嘆きと震えと共に瞑目したまま拳を握り、愚痴を零すアスフィに…
僕達は慰めるしか、労いの言葉を掛けることしか出来なかった…;
アスフィ「ええ…
それと…神託が降りました」
ケイト「お?
廃棄神様から?」
アスフィ「はい。
この海域の近くに神域があるとの仰せでした」
「「へ?」」
アスフィ「少々東に行きますがよろしいですか?
その許可を貰いに来まして」
ケイト「あ、はい。どうぞ」
アスフィ「ありがとうございます(お辞儀)
では」←船員に伝えに離れ、船頭へ向けて歩いていく
ケイト「あったんだねえ…」
フィン「…何故だ…
どうして、僕が先ではないんだ)←わなわな震え
何故――新月の時にしなかった!!?龍神んんん!!!」
雷の龍神(んなこと言われても…;)
何となく…そんな気配がした
その折、すぐ東側に火の精霊界が姿を現した
常に噴火を続けている未開拓地帯、
海底火山が噴出したばかりの如く、常に火が発されているらしく、
近付くもの悉く灰に帰している為、同じく立ち入り禁止区域に指定され続けていた
そう言えばあったね…
立ち入り禁止区域が……
もしや……立ち入り禁止区域全てが、精霊界の神域?
いや…
まさかね
テロップ『そのまさか等とは、知る由も無かった…』
ちなみに同時刻、光と闇の精霊界は共に同じ場所に在り、
土の精霊界もまた、たまたま移動区域に差し掛かったこともあり、神託によって同様に手に入ったとか…‥
フィアナ…君も裏切ったりは
テロップ『時の精霊界もサクッと終わらせてきました♪』テヘペロ?♪
この…(わなわな)
裏切り者おおおおおお!!!!