第13章 結婚式と初デート
フィン「成長したね^^//」なでなで←嬉しくて堪らない人
ケイト「み、皆のお陰だよ//」
頭を撫でると、少しだけ照れ臭そうにしていた。
それからスケートに戻り、ケイトは無事に手を繋いで滑れるようになった。
その後の11時半から、一緒に昼ご飯を食べに行った。
丼一杯分ぐらいは食べれるようになった彼女に、抱き着いて撫で回した。
フィン「完食できるようになったね^^//」なでなで
ケイト「こ、こう見えても食べる時は食べるんだよ?//」むすっ
フィン「本当によかった^^//」ぎゅううっ
些細なことでも反応してしまうのは、きっと彼女が…そういう目にばかり遭わされてきたと知っているからこそだろう。
一方的に責められ、会話も許されないまま押し付けられ続け、声を出すことさえもままならなくなった。
そんな彼女だからこそ、余計に将来のことを憂いていた。
大事な存在だと意識すると同時に、彼女のことが心配で仕方なかった。
でも彼女はその心配さえも払いのけるほど強くなった。
「自分というものを叫び、貫く強さ」が垣間見えたのがあの時で(341ページ参照)、つい嬉しくて泣いてしまったんだ。
ケイト「ここからは館内着だって」←壁に張られた紙の字を読んだ
フィン「さて、これからは更衣室が別々だけど大丈夫かな?」
ケイト「大丈夫に決まってるでしょ!?//
子供扱いしないでよ!//」ぷんぷん
フィン「うん。なら何よりだ^^//」にこ
僕自身も、どこか変わったようにも思える。
彼女の成長がとても喜ばしく、小さなことでも嬉しく感じるようになった。
大勢の人が苦手意識を抱いていた彼女が、僕らに臆せず大好きだと言い張れるようになったように
僕もまた、彼女と出会い、惚れたことから、心の中に小さな変化を感じていた。
人生の中でこれほど強く、刺激的なほどの幸せを感じたのは初めてだったんだ――^^//