第77章 新時代の幕開け
消滅する魂を憂いて、見えていて、それでも止められなくて、だから必死になって叫び続ける
価値観の押し付け、非難や悪口としか受け取らない人であっても…悪口と捉えられようとも、それで当人達の消滅さえ防げたらと、懸命に動き、願うケイトと
自分の想いを聞いてよと駄々を捏ねて、目先だけしか見ようとしない
ケイトの悪口をどうしても言いたい、言うことを正当化したいだけの、自己満足な人と
どちらがまともだ?
どちらが、悪口を言われるべき人だ?
どうしてケイトの悪口を言うことが許されない?
当たり前だろう
君とケイトじゃ、やっていることが天と地ほど差があり過ぎる
だが…彼等彼女等は、言いたい奴等は、決して自分の非を頑なに認めないのだろうね……
ケイトの悪口を言うのは…大体が、自分の気を満たしたいだけ
ケイトを消滅の危機から救いたいから、なんて想いは欠片も抱いていないさ
ケイトとは真逆に、ね…
だから消されるんだろう、当然の末路だ
それでいいんだ
そう、思うことにしたよ
フィン「それこそ、力尽くで止めないといけない範囲内であっても…」
ケイト「!……え?」
フィン「くす)…
(君らしい、優しい反応だね
だが…敢えて言わせてもらうよ)
いくら何をされようと…好きにする。それが人間だ」
ケイト「……知ってるよ」ぽつり
ふふっ
なでなで←頭を撫でる
そして再びグラスを手に取り果実水を飲んだ…
ケイト「……それでも…同じ想いをするものが増えるのなら、私は止める!
人の為だけじゃない…
自分自身の為に…!」
フィン「合わそうとも思わないで好きにし続ける人間の為に、わざわざ動いて合わせる気か?」
ケイト「ああ!
利用だろうが何だろうが構わない!
恩(感謝)も何も要らない
褒美も要らない!
私は、ただ――同じ想いをする人が!一人でも減って欲しいだけだ!!!!!」真剣
ごおっ!!!!!
テロップ『ケイトの全身から神の力(エネルギー)が迸る』
だからカッコいいんだよ…(ぽつり)
一見、死に場所を求めてさ迷っているようにしか見えない
だが…
死んだ後、面と向かって『頑張ったよ』って笑い合う為に頑張っているのだと…
その想いを、根幹を、僕は…知ってしまっているから……
だから――より一層、愛しいんじゃないか