第13章 結婚式と初デート
ケイト『私を殺したのはお前らだ。
今更知りたい?何を頑張りますか知りたい?
人の傷口に塩塗るだけじゃ飽きたらず公然にさらしたいだけだろ!!
あんな目に遭うのがわかってたら…お前らにいじめられたあの時に自殺したかった!
ただでさえいっぱいいっぱいな所にさらに加えてきたんだ。
ごめんなんかで済ますなよ!?それで済んだら、あの日々がなかったことになるんなら!
(がらっ、窓を開ける)
何度だって求めるさ…
でも現実は違う。もうたくさんだ!
二度と、私に関わってくるな!!!
謝んなよ?
謝った所であの過去は消えない!ただのお前らの自己満足だ!!
勝手な判断で人を決めつけて、人の心踏みにじって、思いも考えも全部なかったことのようにして!余計に人の余裕なくさせて!!
一方的に殺して!傷付けて!その上で笑ってられる奴等!!それが私の知るお前らだ!!!
二度と目の前に現れるな!!!!
私を殺してヘラヘラ笑ってる人間、それがお前らだ!!!』
窓に足をかけて頭から落ちるように飛び降りた。
ケイト『願わくば…フィンに、フィンのもとに辿り着きたい』
涙ながらの想いが成就したかのように、僕の腕の中にいたことから余計に安心したというわけだ。
気付けば、フィンが隣にいた。
その時にはリヴェリアもいて、「どうした?」と尋ねていた。
それらの事情を知る前、僕らはケイトの沸き上がる想いを聴いた。
ケイト『私は苦しめる側になんかなりたくなかった!話したくなかった!
苦しませたくなかった、笑えなくなんてさせたくなかった。そんなことして平気で笑ってられる人間になんかなりたくなかった!
される側の気持ちがよくわかるから、できなかった。同じになんてなりたくなかった』
リヴェリア『何の話だ?』
フィン『…恐らく、いじめっ子とやらに再会したんだろう。夢の中で』
涙ながらに思いの丈を叫ぶケイトに僕らは要領を掴めなかったが
その様子からなんとなく察した。