第77章 新時代の幕開け
フィン「はっ)ああ…大丈夫だよ^^
心配させて済まない^^;」
ケイト「ううん
……無理…しないでね?」
フィン「それはお互い様、というものかな?」お手上げ
ケイト「ええー;」
フィン「はははっ^^
……
(くす)
心配してくれたんだね、ありがとう//」なで微笑←頬を撫で微笑み掛ける
ケイト「…こっちの台詞だよ//」恥ずかしそうに俯く
ここは領主邸1階(3915ページ参照)にある舞踏会の準備室、神国王族控室と言った方がいいかな?
呼び出されてから入場という所だ
流石にアルとディは小さ過ぎるので、応接区の託児所に預けている
領主邸に帰って来るや否や…ケイトをよくも独り占めしたな、とばかりに
『よくも……・・』ゴゴゴゴゴゴゴゴ
そう一同が口を揃え、僕を囲んでケイトを引き離して、僕等は困惑した
ケイトが宥めようとするも、お互い別のことに夢中だった為仕方ないと話は流れていった
それよりも舞踏会の準備だ、と
粗方済んでいるようで(連絡は既に受けて知っていた)
一安心といった所だ(そうなるよう影ながら動いていた)
それを知っているのもあってか、深くは言及されなかったが……‥
次は許さん
と、静かに目だけが言っていた……;
ははっ、参ったね…^^;
まあ、ともかくだ……
人が、世界が、癌になろうが、なるまいが…
どちらへ転んでも、こちらは無事だ。関係の無い話と言ってもいい。
その無事が盤石になるように、それだけに努めて、後は放置しよう。
割り切っていかないとね…こればっかりは
目の前の人を、僕を心配(大事に)してくれる人を、大事にする為にも……
その為に…
誰かを、排(害)している訳でもないのだから
フィン「ふふっ…^^」なでなで
ケイト「いつも…ありがとう^^//」頬を撫で返す
フィン「お安い御用さ、これぐらいは」ぎゅうっ←抱き締める
でも…あまり、心配を掛けないでくれ
そう念押しすると、わかった、と快諾し、頷いてくれた
その日以降…その時を境にして
癌の為に、癌に何かしらすること自体が、完全に無くなった
僕の想いを受け取ってだろう、鑑みて、変えてまでくれたのだ
「救いようのない存在(癌)」に尽くすより、そうならない為に尽くそうと――それが『全ての為』になるのだから、と