第13章 結婚式と初デート
ケイト「フィンの好きな具材があるの探してたらね、奥でやっと見つけたんだ!^^」
フィン「こんなに冷たくなって」なでなで&苦笑
両手を取って握り締めると、スケートリンクで動かなかった僕の手よりも冷たかった。
ケイト「どうせならどっちも食べたいものの方がいいでしょ?
一刻も早く暖めたくって突っ走って…ってあれ?;一緒に行けばよかったかな?;
スケートリンク寒いし、そっちの方が寒い思いさせないで済んだんじゃ!?;」たらたら&頭抱え
フィン「今になって気付いた、か(くす)
ケイトらしい^^)
いや、嬉しいよ」微笑
ケイト「でも寒かったでしょ!?;」
フィン「あはは。並んでた君も寒かっただろう?^^」ぎゅっ←左手を右手で握り締める
ケイト「!//
ん…結構風が冷たかった//」こく
フィン「くす)…好きだよ」
ケイト「…!!//」
フィン「済まない。つい口をついて出てきてしまった^^//;」
ケイト「…//私はだーい好き!//」
フィン「!//」瞠目
ケイト「えへへっ^^//」ぎゅっ←両手を両手で包み込むように握り締める
フィン「敵わないな^^」くす
ケイト「勝った^^♪」くすくす
こんなに純粋なのは、いい環境で育ったからだと出会った時に思いかけていた。
だが、違った。
姉の死に際の言葉が、刻まれているそうだ。
『ケイト…染まらないで。純粋に、生きて。あんな人達に、負けないでっ』
あれはもう、呪いだ。
ケイト『あの人達と同じ「奪う側」「傷付けたり殺す側」に回りたくない。
そういうことをやって何も感じなくなったら、人としておしまいだと思う。
それが私の芯だ。
同じことをやったって、報われないことぐらいわかってる。
だから私は、同じことはしないって決めた。
どんだけ傷付けられても、殺されかけても、同じことはしないって…その誓いを果たし続けた。
死にゆく姉に向けて左手を伸ばしながら、そう誓ったから。
最初で最後の約束だった。同じにはならないって。
この誓いは、生き方は、姉だけじゃない…育ての家族への弔いなんだ。
今もこの心の中で、自分の中で『生きている証』なんだ!』真剣
そう語られた時、僕は何も言えなかった。
否定することもできず、かと言って無かったことにもできず、その彼女の『ありのまま』を受け入れた。