第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
またアマゾネス狩りでも起こるかな……
オリンピアの件を聞いて思った
また繰り返している、とも…
懲りもせずにね(嘆息)
また、最後まで責任も持たず、防ぐよう努めもせず、か
弱体化させるだけさせておいて、後は野放し人任せ
肝心な部分はいつもそれだ
侵略だと言っても過言ではない
巻き添えを食らって死んだ(殺された)として…
それを、死なせた連中は意にも介さないで、また繰り返したとして…そんな人間(癌)へ好感を持てるかい?
持てって言ってるのは誰だよ
非常識を、不当を、正当へ捻じ曲げるな
自分でしたことも自分で背負えない連中に、好感を抱かないのを、不当な扱いのように騙るな
「限度を弁えない正当化」を、「想いを無いものとする在り方(背負わないやり方)」を、人にまで求めるな
ダメだ…
怒りが冷めやらない
想いが膨れ上がる一方だ…
キリが無いと釘を刺されたばかりだと言うのに…←頭を手で押さえる
滅神「だが怒りも尤もだ」
そう言ってくれてはいるが…
如何せんどうにも…;
ケイト「ガノス?って言うの?」
ガノス「ああ――」
海の精霊達の怒りを鞘へ収めさせた
どうやら自力では抜け出せないようで、ケイトがサンゴ礁を傷付けないよう水を介して直接持ち上げていた
その間…ガノスから愚痴が零された
彼が言うには…
ずっとずっと一人で、動物も近寄れず、嵐や雷の乱流がずっとずっと止まず、話し相手もおらず、精霊達も近付く者達に怒りに震え、魔法現象は更に激しさを増していき、傷付けたくない意思とは反して、次々に滅して回る異常気象になり、海流もまた同じく滅して回る海域とまでなってしまい…アトランティス一帯全てにまで奔流が拡がってしまったようだ……そして海の精霊達全体に伝搬し荒れ狂い続けることに……
なるほどね…そういうことか
やたら荒々しいと思った(納得し頷く)
この5000年話し相手もいなかったようで、
助ける前からポロポロ泣いていた涙が滝になる程、感情を露わにしていた。
喜ばしいと、嬉しいと、何度も何度も言ってくれた。
なるほど…
海の精霊達は、ガノスを守ろうと躍起になっていたという訳か…
打って変わって、穏やかな海に切り替わって、精霊達もまた落ち着きを取り戻していた
ガノスの無事が、そうさせたのだろう