第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
また亀か…
テロップ『また亀!!?』←反応が遅い!!
そうだね、今度は竜宮城じゃなければいいが…;
一匹の亀が、さめざめと泣いていた
座礁したのか、
窪みにぴったりはまり、抜け出せないようだった
鑑定すると…驚くことが分かった
鑑定結果
↓
ガノス
オルガノの子供
騒動の末、産むと共に逃がされた
オルガノ、つまり…
ムー連邦の精霊王、オルガナの片割れだ
双子だとは聞いていたが…弟か、妹か?←4061ページ参照
海の精霊は怒りに猛り狂い出した。
それを諫めたのは…ケイトだった。
手を出す気はない。そう、ジェスチャーで、必死に訴え出した。
怒り狂った相手に通用するとは思えないが、どうやら武器に過敏に反応しているようだったので…再び神器を魂へ直した。
フィン「僕達に害意は無い。
気を立たせてしまったのなら済まない。
お詫び申し上げる」お辞儀
その言葉に、溜飲が下がったのか、僅かに収まった
ケイト「ごめんなさい。勝手で荒らしちゃって」お辞儀
その言葉が止めになったのか、完全に収まった
うん、非を認める人格でよかった…
もしこれが癌なら…人や事情のせいにして言い訳して終わりだろうね
考えたくもないが…
オリンピアもそうして消え去った訳だし…
プロメテウス教団と癌のファミリアの巻き添えを食った『巻き込まれただけの力無き無辜の民』も、面倒事の全てまでをも、無償でしろとばかりにアポロン・ファミリアに押し付け、自分だけ安全圏へトンズラした訳だし…
体のいい言い訳を使って、人の命を死に至らしめて回っているようにしか見えない
非の打ち所がない完璧な人間なんていない
が…
どうにも性に合わない
責任感を持ち合わせていない人間は、どうにも好かない
始祖神「またなってる」じとおおお
フィン「はっ!)ああ。済まない…
どうにも…むかっ腹が立ってね、癌に^^;
あの性根だけは、どうしても嫌だ。好きになれない。
自分の想いさえ満たせれば、他の全ては人へ擦り付けて終わり。なんていうね…」真剣険吞
始祖神「そうよ。
好きになれとは言わないから、共存出来ない存在だと思いなさい。
だから、怒らない
無理をしないこと
距離を置きなさい」
フィン「ああ、心の垣根を作るんだね、わかったよ」お手上げ&肩すくめ瞑目苦笑