第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
ぞっくぅっ!!
悪寒がして腕を擦る
最中、目的地に着いた
海の中、海の精霊達の怒りがまだ残る
様々な魔法現象が常に起きている、5000年続く未開地域に…←4067,4069ページ参照
恐らく、世界樹で発見されたのも『神卵(しんらん)』だろう
ドン達神獣とも違うようだし…魔石も持ってないし、生物とも言い難い…
どちらかと言うと、精霊に近い
そうだね…種族に名を付けるのなら、『神霊』とでも呼ぼうかな?
キラーン!!←クゥーの目が怪しく光る
フィン「重婚はダメだ!!!!」
咄嗟に叫んだが…
そもそもが元から家族のようなものなので気にしてなかった
お互いに…;
うん…重婚なんて、必要ないんだね…
よかったのやら、どうなのやら…
複雑な心境に包まれた
が、ケイトは至って我関せずで、直接光として出てきた始祖神の魂に戻ってもらい、魔法現象を止める為に力を解放しようとしていた
が、それを止めた
フィン「ムー連邦では全く力を使わなかったからね。
僕にもさせてくれ」
ケイト「え…いいの?」
フィン「当たり前だろう?
頼むから、させてくれ」
ケイト「十分助かってるんだけどなあ」ぽつり
フィン「いいから」くす
そう言うが早いか神器アダマスを取り出した
僕も…いい所を見せないとね(くすり)
ずあっ!←額の紋様が浮かぶ
槍を構え、ケイトの『必殺技』が決まった場面を思い浮かべる←4056ページ参照
フィン「必殺――」
手の中で槍を回転させながら、言葉を紡ぐ
フィン「飛龍(ひりゅう)・回転撃(かいてんげき)」
何の捻りも無い名だが、名は体を表すという言葉通り…
雷を纏わせ、回転させた槍から龍神の如く細長い龍が出現
そのまま突きを繰り出すと共に、穂先から勢いよく飛び出し、貫通し、全ての現象を虚無に帰させた
僕の『必殺技』
『究極の神の御業』だ――←3639,3671ページ参照
元は『ヴォイド(3638,3639ページ参照)』、その発展版だ
強制的に事象、理、その全てに対し『無効化』を齎す
ケイト「か……かっけぇ」ふるふる
純白の光が降り注ぐ中、僕の背を見つめながら…感極まって震えていた
さて…雷、大嵐、様々な現象が起こっていた訳だが、中には一体何が←目を向け
ぴたっ……‥
そこには亀がいた