第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
そんな子供達に、ケイトは微笑し、
徐に教卓に手をついて、子供達の目を真っ直ぐに見て、
言葉を紡ぎ出した。
ケイト「その点を踏まえれてさえいたら、きっと大丈夫。
君達はきっと、自分達の目だけに縛られず、とらわれず、考えることが出来る。
されて嫌だったこと、それに対して同類になろうとは出来ない。
そんな君達を、私は誇りに思い、信頼しています。
今日も元気で!幸せに!^^//」
子達『はい!//』キラキラ
先生「理事長の教えは以上です。
起立!」
ガタッ
先生「礼!」
ぺこっ
子達『ありがとうございました!』
教師の声に従い、起立し、礼をする。
一糸乱れぬ動きで。
頭を下げたままだと言うのに…教室中にこだまし、響き渡る程の、子供達の元気な大声が響き渡った。
ケイト「どう致しまして^^
こちらこそ…ありがとう、本当に^^//
心の支えになるよ//」微笑
慈しむような目で、子供達を真っ直ぐに見つめていた。
その『体(たい)』は、表していた。
自分達が教えたかった『想い』を…
身を持って。
立ち去った後…その『想い』を明文化して、教えてくれていた。
校長「人を変えようとするのではなく、自分から自分を変えること。
人を、事柄を、思い通りに動かすことに執心するのではない。
重んじ、思い遣り、その結果…様々なことを齎すことになろうとも、しっかりと責任を持って向き合い、背負うこと。
全ては自分如何(いかん)(自分次第)。
捉え方も、見方も、言動も…
その全ては、自分に必ず返ってくる。
消滅であれ、死であれ、何であれ…全てを覚悟して、背負い、学び、行うこと。
そこが肝心なのだ。
さて……今日も、よく学び、よく背負い、よく見、生きて行きましょう」
一同『はい!!』
校長「^^」にこっ
キーンコーンカーンコーン♪
そうして…道徳の授業は、校長によって締め括られて終わった。
と同時に…僕等の昼寝タイムは終わった。
結局は…
分体の意識が流れ込んできて、寝る所ではなかったのだが…
それを悟られ、強制的に眠らされた。
だが…時を同じくして、一つの問題が発生していた。
それが起因となって、冒険者依頼(クエスト)が神国へ舞い込んできていた。
それは――未知(冒険)への誘いだった