第13章 結婚式と初デート
うん。滑ることへの恐怖が取り除けたのなら何よりだ。
でも…もう少しだけ困った反応も見たかったかな?(くす)
少し残念に思う中、ケイトは恐る恐る手を離そうとし出した。
あ、今離すと危
ケイト「うわわわわ;」
びったーん!!
ケイト「ぶべえ!!;」
あーあ;言わんこっちゃない;←頭押さえながら目を伏せてる
手を離そうとしたのがちょうどカーブに差し掛かった所だった。
それで壁に全身を打ち付けた。
フィン「ケイト!」しゃっ
しーん
打ち付けた後で倒れ伏したままのケイトを見て、引き返して声を掛けたが反応はなく…
フィン「大丈夫かい?;」ついっ
ケイト「むくっ)平気!それよりも教えて!」微笑
フィン「恐怖心を取り除けたのならよかった(くす)
僕の取った方法は、随分と荒療治だったからね。
少しだけ恐怖心を増させないか心配だった^^」にこ
そうなった姿も見てみたいというの本音だけど、ここは敢えて言わないでおこう。
ケイト「自分で滑れるようになるよ!
あの風を切る感覚最高!」キラキラ
フィン「気に入ってもらえたのなら何よりだ」くす&なでなで
無邪気にはしゃぐケイトに僕は笑いながらその頭を撫で
まずは転び方を教え、次に滑る方法を教えていった。
先に滑る快感を教えたのは随分と効いているようで
「絶対に追い付いてみせる!」と、意気揚々と取り組んでいた。
結果…何故こうなった?;
ケイト「見てフィン!転ばなくなったよー」くるくる
『わああああ』拍手喝采
フィン「うん…滑ろうか;」汗
転びそうになった時、咄嗟にケイトは片足で踏ん張りその勢いを逸らすことで転ばず、突如その場で回転し始めた。
結果として、プロを思わせるほど芸術的なスピンが完成した。
本で見たシットスピン、それも片足を抱え込んだ状態のそれは…フラミンゴのように綺麗だった。
周囲から拍手を受ける中、当の本人は…
ケイト「止ーまーらーなーいーーー;助けてええええ;」くるくる
うん。少しだけ反省してくれ。
言わずもがな目を回している上、回転も自力で止められず
最初の目的からずれたことに対する反省として、僕は少しだけ放置することにした。