第13章 結婚式と初デート
ケイト「しかもなんだよこの靴裏の細い板は!!;
これで踏まれた人は死ぬぞ!?こんなの凶器だ!!;
こんな凶器の上で滑るなんて何考えてんだあああああ;;わああああああん;;」いやいや
懸命に首を横に振りながらスケートに対して否定的な意見を零すケイトに、僕は苦笑するばかりだった。
フィン「慣れれば楽しいよ」
ケイト「もしこれで事故したら絶対人殺しになるうううう;;」
フィン「僕が止めるから、今は姿勢維持だけに集中して慣れてもらおうか」
ケイト「死んじゃうよおお;死んじゃうよおおおおお;;」
フィン「死なせないからまずは落ち着いてくれないかい?^^;」
これは中々に骨が折れそうだな…
そう思った矢先、何かを握り潰すような音が聞こえた。
ワザとらしく振り返ると、誰かがいたであろう場所には誰もいなくなっていて
隠れているのが簡単に見て取れた。
やれやれ。あれでも隠れているつもりなのかな?;(片目瞑り苦笑)
アイズ「…どうする?フィン、絶対に気付いてると思う」こそこそ
ティオネ「今更後に引けるわけないでしょ!?
今ここで妻としての資質を見極めるのよ!!」ぎりっ←目が血走っている
ティオナ「既にぼろ負けだと思うけど?」
ティオネ「五月蠅いわよ!」ぎんっ!!
レフィーヤ「と、とりあえず落ち着きましょう?;」
デバガメもここまでわかりやすいと笑う以外ないね^^;
さて、相手のことを気にするのもいいけれど…
今はこちらの相手をしないとね。
ケイト「わああああああん;;
倒れるぞ!;倒れちゃうぞおおお;フィンんんんん;;;」
ンー、このまま放置した時の反応も見たいな。困った(腕組)
ケイト「腕組みしてないでヘルプううううう;;」
必死に両腕を僕へ向けてバタバタと振りながら頑張って踏ん張るケイトに、僕は笑いながら左手を差し出した。
それに縋りつくケイトに、僕は滑るということに慣れさせたくて何周も滑り始めた。
泣きじゃくるケイトを放置したまま、強制的に壁に当たらないよう引いて外周を回り続けることにした。
結構なスピードを出し続けてるけど、そろそろ慣れたかな?(ちらっ)
ケイト「きゃあああああ///きゃああああああ///」キラキラ&にこにこ
振り返ると、それまでとは打って変わって歓喜の表情を浮かべるケイトがいた。