第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
お分かりだとは思うが…追記しておこう。
段階分けでわかりやすく示すと…
第一部隊は『魔闘』、第二部隊は『神紋』、第三部隊は『額の紋様』だ。
魔闘に関しては、気であっても魔力であっても『丹田』という溜まり場も、位置も何一つとして違いはない。
神紋に関しても、額の紋様に関してもまた同様だ。
防衛隊の正隊員は皆、魂のみの力で神の力を発現でき、額の紋様を使え、
なおかつ、自身だけの【奥義(色のみ)】と〖必殺技(色と属性)〗を使える。
魂の色、属性に応じて、
皆それぞれ組み合わせが異なる分、
好き嫌いも得意不得意も趣味趣向も違う分、
【奥義(色のみを極めた技)】も〖必殺技(奥義に属性を掛け合わせた技)〗も異なるだけだ。
空中都市『コクーン』…
その名の由来は…
『今までの固定観念という繭から飛び出して、人生をやり直して
今という時を紡いで…家族と共に、乗り越えて行く。
そんな場に、したい…』←1631ページ参照
本当は…
人為的に人生や命を奪われ、それでも同じことをしたくない…
同じことを無関係な人へ決してしない、同類になりたくない人達…
そんな人達が、害する邪な人達から繭(空中都市)によって守られて、蛹から羽化して立派な蝶となって、自分だけの翼を持って、輝かしい未来へ羽ばたけるように――
そんな願いが込められている――『切に』
誰からも守ってもらえなかった。
帰る場所もない
帰りを待つ家族もいない
なくなった
殺された
奪われた
もう何も無い――
はっ…←口元に笑みを浮かべる
嘲笑にも似た笑みが、自身に向けて発せられている。
ケイト(自分)自身に対して…
一番死ぬべきは、消えるべきは、自分自身だ
こんなにも醜い
奥底ではこんな考えが無くならない
犠牲になるべきは自分自身だ
誰も哀しむ人はいないんだから
居なくなった所で、消えた所で、なんの問題も無い
もう誰も――同じ想いをするな
どんなに頑張ったって…時が巻き戻ることは無い
無かったことになんて、決してならない
知る前には戻れない
頑張ったって駄目なことはいくらでもあるんだから…
フィン「それでも…」
ケイト「?」
フィン「それでも…
君にとって、(ここ(僕)が)
帰る場所でいられたらと…そう、思うよ」微笑し抱き締める