第76章 冒険者依頼(クエスト)、来訪
ケイト「…@@;」
喉に詰まらせかかって、目を白黒させているケイトを
僕はじと目で見やった…;
真面目な考え事をしている時にこれだ…;←嘆息苦笑
リヴェリア「大丈夫か?
飲め」
ケイト「んぐっ!んぐっ
ぷはぁ~!
ありがとう!助かった;」
リヴェリア「気にするな」微笑
フィン「……神器に関してだが」
ケイト「?」
リヴェリア「なんだ?」
フィン「…恐らく、始祖神含め原初の神々が僕等の額から出したあれは、『魂の複製物(写し鏡)』だ…」真剣
ケイト「でも全くの別物だよ?」
フィン「ああ、その通りだ。
あの時…触れる前の時点では、複製する対象が未定の魂に過ぎない。
『複製する(写す)対象』となる存在を刻む為、わざわざ触れさせたのだと思う。
これは推測だが…信頼に値するものかどうかの判別もまた兼ねているように感じる」
『!』
フィン「つまり『神器』とは…
原初の神々が信頼に値すると判断した時に、
始祖神が直々に生み出して与える『触れたものを写し込む鏡』。
そういった機能を持った、『己とは異なる魂』に過ぎない…
その『始祖神が生み出した魂』は、僕等を信頼できるか否かを常に見極め、
各々に応じて適性が最も高い武具や防具になる機能も兼ね備えているのではないか?
持ち主が曇れば(穢れれば)、私利私欲に使えば消える。
己と同じだが、己とは異なる、全くの別人、という訳だ」
ケイト「あー…なるほどね」
リヴェリア「そうか…
私が望んだ杖という形にならなかったのは……」
フィン「君に合った武器が、杖ではなく…パルチザンだったから、なのだろうね。
君を慮ってのことなのは間違いなさそうだ」
リヴェリア「そうか…」
ケイト「でもこれって…生きているんだよね」
フィン「当たり前だろう」
リヴェリア「ああ、そうでなくてはこれほどにはっきりと意思が伝わってくること等ない!」
ケイト「うん…
大事にしないとね。
わざわざ、ここに居続けて『くれている』んだから」
フィン「そこ(その認識)が大事なんだよ…
居て当たり前、なんて――偏った考えは持たないからね」
リヴェリア「なるほど、それを持った途端消えるという訳か」
フィン「そこはまあ…そうだろうね^^;」
ケイト「そんな風に思われたらいい気はしないもんね;
わざわざ時間割いてんのにさ」嘆息
