第76章 冒険者依頼（クエスト）、来訪

リヴェリア「今もなお…常に写し続けている、という訳か」

フィン「ああ。
信頼し、預けている…それに過ぎないのだろうね」

ケイト「悪用を防ぐ為にも都合がいいよね、その方が。
自律的に判別できるんだもの」きっぱり

フィン「…；

君は、常に見張られているようで気分が悪い。
なんて考えは抱かないのかい？」

ケイト「ん？
別に！

だって…そんな言動しなければいいってだけでしょ？問題なんてなんっもないじゃん」あっさり

『……；』


リヴェリア「……やった事がないからこその反応だな…；」

フィン「…ああ；
簡単に言ってくれるね；」嘆息

額に手を当て、頭を振るリヴェリアに、僕は苦笑交じりに賛同した。


ケイト「それにさ…見張られているって言うのなら、とっくの昔っからそうでしょ？
今に始まった事じゃないじゃん！（憮然）

だって…生まれ落ちたその時から、魂を通じて見守ってもらっているんだからさ」溜息

何言ってるの？
といった目で、僕等を見据えていた


成長を信じ、見守ってくれている
だからわざわざ送り込ませていただいている
体に宿らせてもらって、学びを得る機会を得ている

神々がその気になりさえすれば、いつでも好きに奪える
わざわざそれを出来る立場でありながらしないことの意味を、意思を考えて汲み取れよ
そんなことも出来ないのか？

とでも言いたげな目は、僕等に痛々しく刺さった



フィン「…；

あー……‥；
済まない；
そこまで思い至れなかった；」額に手を当てて瞑目する

ケイト「んっと…；
わざわざ私に謝ることでもない気が；」

リヴェリア「まあ兎も角…深く気にするな、ということだな？」
ケイト「うん！そう！

だって…考えたことのないものなんでしょ？
なら仕方ないよ

これから学んでいけばいいことでもあるし…そもそもが、悪いようにはしないでしょ？」

フィン「…まあ…ね」

歯切れの悪い物言いになってしまった…

だが…
絶対なんてものは、この世にはないのだから…


そこも神々はわかっているようだが……



どうにも……儘ならないものだね

まあ、これは誰しもにも言えることだが…


気にすることはない、と言ってくれた

原初の神々も
ケイトも、始祖神と一緒になって口を揃えて…



そうこうしている内に新たなイベントを作り出していた