第75章 神器、覚醒
重ねて伝えておくが、神国では多夫多妻制だ。
と、言っても…結婚しても子供が出来ない種族、性別もある。
だが、それでも伴侶として生涯を遂げたい場合にのみの、『特別措置』としてのものでもある。
それが『重婚』だ。
制限として、各種族につき2名までと厳命されている。
神や精霊と結婚出来ることも大きく喜ばれている。
本来結ばれるはずの無いものだからね…
魔族(異端児)と結婚出来ることも喜んでいる人もいる…
リヴェリア「ふむ…面白いな」キラキラ
フィン「面白がらないで止めてくれ!!;
君の役目だろう!!?;」
リヴェリア「いや…
お前が必死になって止めているので、つい…な^^」くすくす
フィン「そういう問題(場合)じゃない!!;」
さも愉快そうに顔色を輝かせ笑うリヴェリアに、僕は憮然とツッコんだ…
必ずドタバタ劇が追加されるという風潮でもあるのか、この世界は…;(たらーり)←冷や汗が頬を伝う
気付けば声に出ていたようだ…
リヴェリア「どた?」怪訝な目でフィンを見やる
フィン「いや、なんでもない…
なんでもないんだ…;
はあああああ;」
深々嘆くように嘆息を零す外なかった…;
神時代が明確に「終わり」を告げたのは…
ダンジョンでの死者が0となった時期、正確には…
ケイトが業績を成し遂げた瞬間でもある。
携帯と雲クッションを悪用防止機能付きで0から作り出し、冒険者と市民にまで普及した結果だ…←2035ページ参照
スカイボードによる自然治癒機能もある←1357ページ参照
それらも合わさって、あの時点での生存率が既に100になっていた←2025ページ参照
現在では…ダンジョンは観光業のような扱いとなっており、
ダンジョン内で、市民も冒険者も和気あいあいと過ごしている。
荒事が避けられなかったのが噓のような具合で…
うん…信じられない光景だったが……紛れもない現実だった;
ダンジョンの神器は…『結界』であり……
ダンジョン内では誰も死なさないという、異例のものだった…
それを聞いた時、ケイトは卒倒したらしい…
ケイト「これまで、頑張って、生み出しっ、て、きて、それ、意味…←全身、声まで震え
(がくっ)←力無く跪き
私の意味はああああああああ;」滂沱号泣←地面に手を突く
テロップ『ショックのあまり大号泣!!』