第75章 神器、覚醒

作者『あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願い致します！』



度を越した迷惑まで正当化する。

その点で言えば、あれ（神国法令、3948ページ参照）で防げるとは思う。
ちゃんと聞いても守ってくれる人達だけならば、ね？


そして…その掛けた迷惑に対して、正しいと頑なに傾倒しないことも込みでだろう……



いい結果と悪い結果は切り離せない。

この場合、「いい結果」は癌が守りたいと感じた人を守ったこと。
「悪い結果」とは、力尽くで無理を押し通したことで、実害を与えて回ったこと。

その実害とは…無関係な人々の笑顔を奪い、命を害し、人生を害し、弄んだ（勝手に扱った）。
無関係な人からすれば、事情もわからないまま、それも急のことだ…

犠牲にならなかったのは「癌達だけ」、犠牲にしたのは癌達以外の実害を受けた全て


その悪い結果を、繰り返してはいけないんだ
小さくしようと努力しない限り、力を増せば増すほど相乗的に増える一方となる



自分だけ何も失わず犠牲も出さず、周りにだけ犠牲を出して、
何も失っていない立場で、正しい、仕方ないという自らの勝手な認識（主観）を、失った側へ押し付け粗末に扱う。

理由があれば、身内が死んだ人達を粗末に扱うことを正しいと言えるか
つもりがなければ、その人達の為に頑張らないことを仕方ないと正当化できるか
誰かから見て善人でさえあれば、その人達に寄り添わず、自らの勝手だけを押し通し、犠牲を減らすことを怠り、繰り返し続けることを、頑なに善人だと、神聖視できるか


癌視点の都合、「主観」というしがらみで相手を縛り、とらえ、
犠牲に対し、正しい、優しい、いいこと、と認識に対する「歪み」を与えて回る

ということで…一番問題なのは、正義という思い込み、頑なな認識による正当化＝「主観の暴走」



失敗を素直に認めて、次に生かそうと頑張れること。
それだけで財産だと、ケイトは言っていた。

癌はそこを無理に、自分に都合よく歪め、「他をかえりみない正当化」をしてしまう。
しかもそれを正しいと思わせて回る。そういう人ではないから、悪ではないと。

だがそうじゃない。


身を守らせる為に使って、何が成長できる？
精々怠け癖が付くだけだ。

他をかえりみないことで守れたとして、その時だけ。
粗末に扱ったことを咎められるだけだ…