第75章 神器、覚醒

正義感が強く、自分の信念をしっかりと持っている人が、黒龍神が付いている方に多いと言う…

どちらかと言うと、寡黙で不器用
「怖い…」「近寄り難い…」と、時には敬遠されてしまうこともある。

しかし、中身は優しく広く、あたたかい心の持ち主で、物事を多方面から見る壮大な視野を持っている。

何か問題が起きた時には、全体を俯瞰して把握し、偏った考えを持つことなく、問題解決に導いてくれる我らが「ヒーロー」。



なるほど、ズバリだね…

それを聞いて、納得した顔で頷くものが後を絶たなかった


ああ、そうか…
「偏った考え」を捨て切れない結果、癌に至ると…

ここもポイントの内の一つかもしれない。

そう思うと同時に、市民カードの『癌への理解』という共有意見欄にメモを残した。



すると、すぐ意見が返ってきた

「「偏った考え」を捨て切れないと言うよりも、執着しているのでは？」

「自分の周囲だけ飾り立てても仕方ないのに…」

「自分だけされたら許さない！でも人にはさせろ！だからじゃ？」
「だからそうさせてるのが「偏った考え」なんだってば」

「癌と化させる一番の要因、大本は、「偏った考え」が主軸となって引き起こされるのだと推察されます。

無責任に関しても、それ以外に対しては出来ていることから「極めて粗野な見解」しか持っていないことがそもそもの原因であるかと。
それをさせることもまた同じく、上記の通り「偏った考え」にあると思われます。

見直してみると以上のことが散見されます」

「つまりは「偏った考え」さえ防げば何とかなるんじゃ？」

「後は自らの非を認め、反省して自戒を促せるか…
でもこれは本人の成長段階にもよるので、一概には言えないかも。
発見出来るかも甚だ疑問ですし…

癌の例2つに共通する事項として挙げられるのが「偏った考え」である、とまでしか…」

「十分だ、各々留意しよう」

各自の同意を得て、会議は終了した…


「偏った考え」とは、
「ある問題や状況を客観的に見ることを妨げる偏った見方」を意味する。

無責任と自己中を生み出すのは、己に偏り過ぎた結果、事故のようなもの…



子供（14歳以下）3968人
大人（15歳以上）4532人
総合8500人の市民←3910ページ参照

かなりの意見が飛び込んできた


有意義な時間になったと思う