第75章 神器、覚醒
ケイト「ベリアル、大丈夫か?;
ごめんな、最初っから長ラン指定してたら
リヴェリア/ベリアル『そうしたらやられていただろう/が』
ケイト「あ、そっか;」
スティック「私♪私!♪」誇らし気
ベリアルを治し話し合う3人をよそに
ティオナ「次私!次私!!」はいはーい!!挙手
アイズ「…頑張って!」ぐっ!
ティオナ「うん!^^b」ぐっ!←親指を立て拳を突き出し応える
ベリアルに我こそはと挙手して勇み立つティオナと、拳を握って応援するアイズ…
ああ、もう癌のことはどうでもいいか
癌化する理由、条件は明示されたし、
後は癌に対して、如何に無関心でいられるかにかかっていると言ってもいい…
さて…じゃあ、僕もベリアルと戦うとでもしようかな?
魔槍アダマスのいい練習台になりそうだ…←3874ページ参照
そう、微笑しながら思考を切り替えた
その時、僕等は気付かなかった…
癌との思い出を消すことで愛着を消し、まともな判断力を取り戻させようとしていたことも
それによって、癌による癌化という「正常な判断力を損なわせる事態」を防ぐことへ繋げようとしていたことさえも、何一つとして――
ただ――僕等を守ろうとしてのこと、その一点以外は―――
全てが恙なく、滞りなく巡っていた
そしてケイトから、ケイトを身籠らせた龍神の話が自然と切り出された
観戦中のことで…
ティオナのナックル型の水属性神器が炸裂した頃合いだった
水を見ながら、自身の魂、体内に宿ってくれている龍神に対して思うことがあったようで…事細かに説明してくれた
黒い龍神、『黒龍神』が実質、実の父親
性行為無しで身籠らせた張本人と言える
他にも黒い亀の神様、亀単体の『玄武』が付いてくれている
「黒」という色も含め、どちらも五行において水であり北、季節は冬を司っているらしい
冬が好きな理由はそれが起因しているかも、とのこと
始祖神は水、ケイトの魂はその隔世遺伝
フィン「なるほど、偶然とは思えない一致具合だね」
『黒』は、染まらぬ強さ…
厳しさや強さを持つ存在である黒龍神は、
別の角度から見れば『あらゆる色を併せ持つ、どんな人にも優しく寄り添う限りない優しさ』を持つ存在。
黒のエネルギーに固定化することなく、人それぞれに必要なサポートをする龍神様だと言う。