第75章 神器、覚醒

リヴェリア「ふふっ（微笑）

私はいいと思うぞ？」

フィン「？リヴェリア？」

リヴェリア「お前もわからないお前を知れて、さぞかし心地いいだろうな」にやり

フィン「『も』？）
リヴェリア…それは他人事だから言えることであって、実際に知る身となったら気恥ずかしいからね？」

リヴェリア「それもそうだな、済まない^^」くすくす

ふふっ、とさも愉快そうに笑うリヴェリアに、僕は内心眉を顰めた

全く…（嘆息）
他人事だと思って…


まあ……悪い気はしないんだけれどね？



ケイト「基本理念は『他を害さない』
他を害すれば、その他を大事に想う人も害することになる
互いに害し合い、自分を害することにも繋がるから

自分を害しているのも一緒だ
だから…命や人生に関わらない限り、害することは禁止とする。

互いに害し合うほど、不毛なものはない
理解し合う為にぶつかり合うならいざ知らずだけども…」俯

フィン「？他に何か問題でも？」

ケイト「そんな簡単なことも出来ない人が多いんだよね；」

リヴェリア「そういうものだ…
何分、冒険者は荒事が多い

だからと言って、責任を取らないなんてことはないがな
些末なことなら別だが、他は追及などあって当たり前だろう」


ケイト「……シャクティから言われたんだ…
今はもう、思い出せない奴等なんだけども…

そいつらと関わるのはもうやめておけって


シャクティ「闇派閥の方がまだマシだ！
あいつらは、死を覚悟の上でやった！
お前達とは違って！骨も芯も信念も気概もあった！！
アーディは、お前達のようなものに殺されたとでも言うつもりか！！？

オラリオを敵に回してでも守ると決めたのだろう！？
そうして守っておいて、何を今更味方ぶってここにいる！！？
責任も取らず、果たさず、笑って、何者だ！何様のつもりだ！！？

罪も理解せず笑う外道が、何を善人ぶる！！？
何故お前達はまだここにいる！！？処罰も何も受けず平然と笑っていられるんだ！！！？」

オラリオ中を窮地に陥らせておいて、今更善人も何もあったもんじゃない
中身が善人だと信じたくても、そうすることで人がどれだけ恐慌状態に陥るか、思い遣れないし慮れない、何より考えられない

人の命を奪っておいて、処罰を受けず平気でいられる


上辺や、受ける印象だけで、全てを勝手に扱って善人ぶる」