第13章 結婚式と初デート
アイズ「あの…ジャガ丸くんでも作れる?」ドキドキ
ケイト「んー。やってみる!
ジャガ丸くん潰して小麦粉、とろろ芋と餅欠片、卵を加えて焼き上げよう!
お好み焼きの生地も少しだけ混ぜてっと」
結果…ソースと滅茶苦茶に合った。
ちなみにアイズ曰く、ジャガ丸くんのみでもソースと合ったという。
後に、それはジャガ丸くん焼きと呼ばれ、遠征でも食べたいということになって今日中に買い占められたのは余談。
浮遊で皿とスポンジを浮かせながら操作して洗い物していたら驚かれた。
フィン「さてと、そろそろ行こうか^^」
ティオネ「お供します」キラキラ
フィン「済まないが遠慮してくれると助かる。
人生で最初のデートだ。
妻と二人きりで行きたいからね」
ケイト「!!!!!/////」ぼぉんっ!!!!!
ガレス「まだ耐性ができとらんの」
リヴェリア「いいじゃないか。可愛らしくて」くす
ガレス「そうじゃの^^がっはっはっ!」
豪快に笑うガレスの大声だけが、私の耳に反響して残った。
ごめん…まだ、妻呼びは結構……//
その後、フィンの部屋で婚姻届けを書き、南へ降りていくついでに北西にあるギルドに提出して手続きを終えた。
ケイト「でも名字どうしよう…
グレイロアは偉大なる祖先から代々2800年受け継がれてきた名字。
でも消したくない。けどディムナの方が嬉しい。うーん;」
フィン「ならミドルネームとして残したらどうだい?」
ケイト「それ名案!」ぽんっ!
そのフィンからの提案に、私は手を打って喜んで頷いた。
ケイト「でも母親からの名字なんだよねえ。
代々受け継がれてきたのは母親の方だったし」
フィン「それを聞いて安心したよ」ほっ
ケイト「え?何で?」
フィン「いや…偉大な人がクズじゃなくてという意味だ^^;
気にしないでくれると助かる」苦笑
ケイト「わかった。気にしない」きっぱり
その時、私は気付かなかった。
後ろで蠢く影に……