第75章 神器、覚醒
見つけられてから、大人しく降りると…
もう離さない!とばかりに抱き締められ続けた
抱き締められてから3分後
フィン「今度は僕が鬼の番なんだけどなあ^^;」
ケイト「さ!やろ!やろ!!」キラキラ
すっと離すや否や矢継ぎ早に騒ぎ立てられた
驚くほど一瞬で離された;
これはこれで、少し寂しいかな…;
そう思うのも束の間…
フィン「も~い~かい♪」
僅かに動く僕の動きに、機敏にそわそわと動く
衣擦れの音がすぐ近くで聞こえているのを否応なしに感じさせられた
後ろに必死に隠れ続けるそれに…僕は、序盤から振り返りまくってやった(にやり)←したり顔
フィン「おやあ?ケイトの声が聞こえないぞお~?」にやにや
ケイト「も、も~い~よ~♪」超小声
フィン「さて、じゃあ探そうか^^」くすくす
振り返り続けること数度、
5mほど先にある大岩に右手をついてから、体を擦り付けるようにして振り返った
フィン「あれ?いない?」
隠れる場所が無くて現れると踏んでだったんだが…
実際は、影も形も見えなくなっていた…
ケイト「わわわわ!←わたわたと後ろへ倒れかける
わあーっ!!」ずさああああああああ!!
ああ、大岩の上か
そう察しが付き、両腕をばたつかせたまま後ろへ倒れ込むようにして落ちていったのを読み
大岩の後ろに回ると案の定…(微笑)
仰向けに引っくり返った状態のケイトが目に入った
両足が大岩にかかったまま、藪の上で
ちょうどクッションになったみたいだね、よかった――(くすり)
フィン「ケイト?みーつけた」
優しい声と眼差しを向けると
ケイト「えへへ、見つかっちゃった^^;
絶対バレないと思ったのに…;」むー
フィン「どこが?^^」くすくす
笑いが止まらなかった…
それから、そのまま一休憩ということで草原で日向ぼっこをした
すると…
ケイト「ホットミルク、砂糖入り」こしょこしょ
突如、僕の耳に小声で囁くそれに、首を傾げた
フィン「?
飲みたいのかい?」
ケイト「違う!
好きな人にもっと好きになってもらうには――!
甘い言葉を囁けばメロメロだって本で書いてあったんだ!!」ぐっ!!真剣!
テロップ『甘い言葉違い』
フィン「ぶふっ!」震
またしても笑いが止まらなかった、いや、止める術無しだった――(ぷるぷる)