第75章 神器、覚醒
時間は、朝9時に遡る…
春の山で、かくれんぼをして楽しんでいた
久しぶりに童心に帰ったようで…
ケイト「も~い~か~い?♪」ルンルン
声から弾んでいる
しかもはしゃぎ過ぎて音程も心なしか上がっている
フィン「くす)ま~だだよ~♪」
ケイト「も~い~か~い?♪
フィン「ま
も~い~か~い?♪
フィン「m
も~い~か~い?♪
も~い~か~い?♪も~い~か~い?♪も~い~か~い?♪」
フィン「ケイト!;待った!;」
ケイト「へ?」振り返る
フィン「こっちの声も聴いてくれないと困るんだけど…^^;」
ケイト「あ!忘れてた;」
うん、はしゃぎ過ぎた弊害かな…?^^;
ごめん!と謝ってくるケイトに、
気にしないでくれ、と軽く流し、再び子役に努めた
ケイト「よし、50秒経った!)
も~い~か~い?♪」腕で目隠し中
フィン「も~い~よ~♪」
ケイト「やった!」キラキラ
フィン「ぶふっ//」超小声微笑ぷるぷる
腕を下してさも嬉しそうに目を輝かせながら顔を上げるケイトに、僕は笑みを抑え切れなかった…
すぐ近くにいるんだが…気付きそうもない
まさか木の上だとは思わなかったみたいだね(ほっ)
胸を撫で下ろす中、草藪を探し出した
フィン(ああ……そこじゃないんだなあ)
がさっ
ケイト「!
えいやあー!!」ひゅんっ!!
フィン(!!?;)
その最中、隣の藪から音がしたことで、即座に小石を投げて覗いた
急に足元の小石を拾って投げたことに驚くも、そこにいたのはウサギで…凄まじい勢い、脱兎の如く逃げていった
ケイト「ごめんねー!!;
あ」
そして…かくれんぼ中なのに、気にせず落ちていた鳥を癒やして治し、地面に宿るノームという精霊に頼んでミミズを貰い鳥へあげた
ケイト「さ、森にお帰り?」
鳥「ちゅんちゅん」
フィン(ああ――僕も鳥になりたい//)ぼー
思わず見とれる中…
ケイト「さー!見つけるぞー!!」両腕を天へ伸ばす
フィン「ふふっ」微笑
ケイト「どこだあー?」きょろきょろ
フィン(大丈夫かな?)
ケイト「私の鷹の目が唸るぜ!」キラーン
フィン「ぶふっ!
(無駄に自信満々」震
始祖神『盛大に見逃しまくってるけど』
フィン「ぶほおっ!!
げほごふ!」がさがさ
ケイト「見つけたあああ!!」
フィン「反則だ…」ひくひく、爆笑震