第13章 結婚式と初デート
フレイヤ「あら。私も祝ってもいいでしょ?」
ロキ「あかんあかん!!盗まれかけたの忘れてへんからな!!」
フレイヤ「そのお陰でLv.7に到達できたじゃない。
人を傷付けられないという壁、傷付けることや強者への恐怖、龍の力の目覚め。
それらがあってこそLv.7になったのだから、私も功労者でしょ?^^」にっこり
ロキ「あかんんんんんん!!;
眷属(子供)らの結婚式を祝うんは主神のうちだけやあああ!;」
フレイヤ「多い方がいいでしょう?」おず
ロキ「泣きそうな目をして頼み込んでもあかーん!!;
何やその上目遣いわ!!;」
フレイヤ「お願い、フィン。
初恋の人の晴れ姿を見送りたいの」だきっ
ロキ「フィンに縋んなやああああ!!!;」
フィン「ンー…まあ、いいよ」
ロキ「よくないやろ!!赦すなやー!!;」
フィン「いや、ここで諍いを起こしていても仕方ないだろう?^^;
祝ってもらえるのなら喜んで受け入れよう。盗まれない限りはね」黒にや
フレイヤ「ええ!全力で祝うわ^^//」にこにこ
脅しも含めるようにして言うと、神フレイヤは嬉しそうに何度も頷いた。
どうやら悪意はないようだね。
奪おうとしている気も感じない。害意からの行動ではないというわけか。
ここはオラリオから北西へ15km程離れた場所にある教会で、散歩中に発見した。
元々爆太郎の散歩コースだったらしく、数分だけの散歩のはずがオラリオまで往復30分もかかってしまった。
その教会は既に廃墟で、ギルドで確かめてみた所によると
そこから程近いベオル山地から、『古代』に地上進出したモンスターの系譜が現れて襲われたことから使えなくなり、寂れてしまったものらしい。
使う申請を念の為にした所、勝手に使う分には問題ないらしい。
オラリオの教会ではすぐだし、妨害も入るかもしれない。
辿り着くまでにかかる時間について調べた。
馬車を付けたままの走りでは、結果として11分半で辿り着けた。
馬車との継ぎ目にかかってある、疲労を吸い取り体力を回復させ続ける魔法に伴って全力で走り続けた結果だろう。
この計画自体リヴェリアやガレスは察しているようだが、邪魔はされそうにない。
何でわざわざそんなに離れた場所でやるか、何故団員達に知らせた上でやらないのかについてだが…
それは……察して欲しい!(どどん!)