第13章 結婚式と初デート
頭を抱えながら緊急馬車の中であっちへウロウロこっちへウロウロし続けるケイトを見て、僕は笑いが止まらなかった。
本当に…可愛らしい^^//(くすくす)
フィン「実はパルゥム仮面は、あるものを買う為の資金集めの目的もあってね」
すっ←ケイトの前で跪く
あくまで予定通り、馬車の中でプロポーズを敢行する。
フィン「…受け取って欲しい。僕の気持ちだ」すっ
そう言いながら箱を開け、指輪を見せつけるようにケイトへ向けて差し出した。
ケイト「指…輪?」唖然
フィン「ああ。
ケイト、改めて誓おう。
必ず、君を護ると。生涯、僕の愛を君に捧げると」真剣
ケイト「!!!!//////」ぼんっ!!
フィン「くす)受け取ってくれるかな?」微笑
ケイト「…はい//
幸せ過ぎて死にそう///;」ドキドキ←心臓が破裂しそうな錯覚に陥っている
フィン「それは困るな」
ケイト「え?」
フィン「君に死なれたら、後のことは考えられなくなる。
くれぐれも…僕を未亡人にさせないでくれ」
ケイト「!……うん!//」
ロキ「あちゃー;
フィン、あんな言い方したらなおさらフラグがああああ;」頭抱え←馬車の上でスタンバってる人
ドン「きゅ?」首傾
ケイト「ってあれ?男の場合って男やもめじゃない?」
フィン「ああ。
あくまで君に死なれれば僕は「死にたくなる」という意も込めて言っただけだ。
その単語を深く気にしなくていい」
ケイト「なるほど。わかった!」
フィン「ケイト…僕に、恋を教えてくれてありがとう」にこっ
ケイト「!!//
そ、それを言うのなら私の方だよ//
と言うか、本当に私でいいの?
ハーフ・パルゥムじゃ小人族の希望になり得ないとか、小人族の復興にも云々って…」俯
フィン「不安にならなくていい。
僕が自分で決めて選んだ道だ。
人を奮い立たせるのに、種族は関係ない。現に僕は君に奮い立たされた。
君の勇気に、心意気に、愛に、ひいては真っ直ぐさに。
だから、君にノックアウトされたと言った方が正しいかもしれない^^//」くす
君のフィアナに対しての言葉で、それは確信に変わった。
君とならと、心が強く焦がれた。
熱く、これまでにないほど心を震わされたんだ。
それまでに僕自身で決めた、「妻には小人族を」という縛りなんて掻き消すほどに――