第12章 手伝いと修業
ケイト「アリア……精霊か」
アイズ「うん…今、どこにいるかわかる?」
ケイト「んー……んー………んんんんー;」
アイズ「あの…無理、しなくてもいいよ?」汗
ケイト「……いや、それがさあ…いくら探してもアイズの中にしかいないんだよ」
アイズ「!!」
ケイト「私の探知範囲がオラリオの隅々までしかないからかもしれない。
でも…確かに、アイズの魔法の中に居るって感覚しか…
ごめん、これ以上はわかんないや;」ぺこ
アイズ「…ううん。…ありがとう。それだけでも十分だよ」なで
再び頭を撫でると、ケイトは苦笑交じりに続けて言ってきた。
ケイト「……所でアイズって、精霊の血でも引き継いでいるのかな?」
アイズ「!!…………」こく
数秒考える内、ケイトには知っておいてもらいたい。
そう思った。
人には言えないこと。
でも…きっとケイトは、本気で嫌ならばらさないと思ったから。
ケイト「…そっか」
アイズ「!……驚かないの?」
ケイト「この世には摩訶不思議なことが多いからね^^
そんなの言ってったら私はどうなんの?;
龍神様の云々かんぬん」
アイズ「!あ…」
ケイト「そういうこと。
どんな理由があったって、差別していい理由にはならない。
それに、アイズはアイズだろ?^^
ありのままのアイズと居られて、私は結構救われてる(微笑)
最初は不安で仕方なかった。
見たことのない土地、風景、人間…それらに心なしか怯えてた、記憶を失っていてもさ。
そんな時、なんとなく…最初の理解者、お姉ちゃんに似た雰囲気をした優しい人に会えた。
最初に誘われたのが…アイズでよかったって、心から思うよ」微笑
そっか…救われていたんだ。
私も、あなたに救われていたように。
隣にいることが心地よかった。
傷を知って、心を知って、寄り添って…
知れば知るほど、理解すればするほど…幼い頃の私と重なった。
気付けばあなたに…私は、救われていた。