第12章 手伝いと修業
アイズ「その…リヴェリアが言っていた。過度な修業は身を亡ぼすって。
程々のラインを見極めないと、潰れてからじゃ…できるものもできなくなっちゃうから」
ケイト「…そうだね。
心配してくれてありがとう。そろそろ切り上げて寝るよ」
アイズ「そう…気を付けてね」
ケイト「ん?」
アイズ「狙ってる人が…いないわけではないみたいだから。
汚い手段を使ってLv.1から一気に上がったんだって思ってる人もいるみたい」
ケイト「…そっか…
そんな簡単にあがったら苦労しないって話なのにね^^;
それを実現するのが、どれほど大変だったのか…やらなきゃわからないんだよ。きっと…
私の身体に負った傷は街の人による傷だけだってことは伝わったみたいだけどさ…」
アイズ「それよりも、もっと自分に自信を持った方がいいと思う。
過信は危ない。でも…あなたは十分強い。
そろそろ自分を信じて、みた方が…私はいいと思う」俯
ケイト「…そっか…わかった。重ね重ねありがとう。忠告痛み入るばかりだ^^」
アイズ「こく)ん…ケイトはもっと自分を労わった方がいいと思う」
ケイト「これ以上労わったら寝たきりになっちゃうよ^^;」苦笑
アイズ「自分を投げ出すような真似はダメ」
ケイト「わかった。胆に銘じておくよ。
(冒険者として臨んだ『冒険』は…あの2日かけた死闘だった。
決定打も何も喰らわないで、必死に動き続けた。使い続けた。
発現した魔法に気付かないまま、必死に暴れていた。
助けたくて、護りたくて…それだけじゃなくても、護り抜けたことが…純粋に嬉しかった。
きっとアイズにも、もうわかってるんだろうな。言わなくても。
というか前にも言ったし、同じこと;」
アイズ「ケイト…実は…聞きたいことがあるの」
ケイト「?何?」
アイズ「……アリアって、知ってる?」
精霊を身に宿したケイトなら、精霊導と精霊寵愛を持つケイトならわかるんじゃ…
そう思って、私は尋ねていた。