第74章 融和
その折…
懐疑的だった人達が、穏健派に僅かに多く流れ込みかけたが…
ケイト「それは困る」
『え!!?;』
ケイト「いてくれるからこそ、ここ(迷宮)にいる皆を守れるんだ。
私が国を作るまで、守ってくれないと困る。
お前達の居場所、ここで産まれたもの、皆、守ってやってくれ^^」
懐疑的『言われるまでもない』
ケイト「任せたよ…
これからも…きっと、迷宮から生まれるんだから、さ」
そんなこんなで…ゼノス達との仲は、既に良好だった
たまに瞬間移動で差し入れをしに行ったり、遊んで回ったり
水の急流すべりだとばかりに、通称『水の迷都(みやこ)』である25階層
そこにある大瀑布『巨蒼の滝(グレートフォール)』で、馬鹿な真似(飛び降り)をしてみたり…
まあ…無事だったんだけどね?^^;
それも全員…
クリエイトの結界でか、安全に、かつスリリングに堪能でき、死ぬほど楽しかった、という…
リド「またやろうぜ!」
フィン「妊婦だから自重してやってくれ!!!;」
巨蒼の滝の水の色はエメラルドブルー、飛び降りれば27階層まで一直線でほぼ死ぬ
ハーピィやセイレーンが空にわんさかいる階層の罠は基本的に水攻め
ここ(25階層)より先を『新世界』と呼ばれている、それもオラリオが出来る以前から…
それほどに危険な階層だと言うのに……
何故こうも…と、頭痛が無くならない時は無かった…;
『自分の意思を
譲れない部分を
確かめ合う為の大事な場所にしたい
殴り合うなら大いにやったらいい
それは必要なものだ
相手を知る為にも、己を知る為にも』
そんな方針の国としたいと、自らの理想を語っていた。
互いに、互いを大事にし合えたら、と…
まあ…その理想は叶った訳だが…
クエストの紙を手に取り見せた時…
ケイト「誰か!誰かー!
誰かよく歌ってる人知りませんかー!?」わたわた紙を振り回す
レイ「…えっと……」
『……』ジー←挙ってレイを見る
ケイト「見つけたー!^^」だっきい!
フィン「とりあえず、依頼主にはセイレーンと報告しておくかな」
それをよそに、レイは初めて抱き締められたことに深い感慨と感動を得ていた…
顔が真っ赤になり、心なしか羽まで火照り、顔を覆い隠してまでいた
リド「ああ、惚れたな」にや&キラン
ばしぃんっ!!!←リドを弾き飛ばす