第74章 融和
ケイト「私さ…ケイトって言うんだ。
よろしくな^^」
ラーニェ「よろしくするつもりはない」
ケイト「ははっ。そっか^^」
ラーニェ「……(怪訝)
何で…」
ケイト「んぅ?」
ラーニェ「何で…笑う?」
ケイト「うーん…
さあ?」
ラーニェ「は?
わからないのか?まさか…」
ケイト「んっと…
多分、本音をぶつけられたのが、嬉しいのかな、私」
ラーニェ「?何故だ」
ケイト「うーん…
多分だけど…
ずっと、痛め付けられて、傷付けられて、生きてきたから…
人間は、嘘を平気でつく、裏で何でもする、
何でかな…
お前は…そんなこと、しない気がした。
そう感じて…嬉しかったんだと思う。
やなもんはヤダって、ちゃんと言ってくれそうだから^^
ラーニェって言うんだよね?
…よろしく^^」
ラーニェ「……一度しか言わないからよく聞け…
お前の傍に…居てやらないでもない
(ふいっ)←そっぽ向く
//」
耳まで真っ赤だった
ケイト「?」←よく聞こえなかった
それをよそに、ラーニェは思案する…
ラーニェ(何故だ…
何故…これほどに、心地いい?
必ず…手を出さないとわかっているからか?
それとも…
ケイト「私さ…動物の在り方を尊敬してるんだ←穏やかに微笑み掛ける
生きるのに必要な分しか絶対狩らない、命を守る為とか必要以外では…
だから…
無闇に散らしたくはないんだ…何であってもさ^^」
あの言葉が……
初めてだからか?)
そしてレイはレイで…
ケイト「心があるなら、それは人だよ
人権が与えられて当たり前だろ?
私の作る国ではそういう方針で行くさ!←拳握り微笑み掛ける
堂々と、自分を持っていいんだ!
働き方は好きに選んでもいいからさ」
レイ「…」ぽとっ
ケイト「?」顔上げる
レイ「…(ぼろぽろ)←号泣
私…いても、いいの?
空のある、日差しの指す、場所にいても、いいの?」
ケイト「勿論!
私が許すし^^
私が、させないよ…?ダメだなんてのはね!←片目瞑り微笑み掛ける
文句が言ってくる奴がいくらいたって、私がこれから作る国の皆で何とかするさ!
だから、堂々としてりゃいいんだよ←微笑
な?^^」
レイ「……ありがとう^^//」ぐすっ
初めての言葉に、ゼノス達は笑って見守っていた