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Unlimited【ダンまち】

第73章 キルアの冒険





英雄とは…波紋を起こし、拡げるものであってはならない

防波堤になってでも…無関係な罪のない人々を、安寧を守ること
守ろうと出来ること

そここそが大事でありキモなのだと、神々も言っていた…


徒にかき回して、一緒になって波(被害範囲や規模)を激しくさせて、尻拭いを全部人へ擦り付ける
荒らすだけ荒らしておいて人のせいにして、守りたいもの以外は守る気を欠片も持ち合わせちゃいない…

ケイト『そんなものが…そんなんじゃ、正義にはなり得ない!!!』

そんなものが正義であって堪るか、と言いたかったのだろう…

僕も同じ気持ちだ…


実害を徒に増やすだけの英雄気取りの、正義を騙る子供
無責任に力を行使し、なんの罪もない人を巻き込んで自らの手で傷付けておいて咎められないのが当たり前と捉える、図々しさ

更には集団に自分を持ち上げさせ、守らせる…
守られるのも、力を借りるのも、負担を掛けるのを最小限にしようとも減らそうともしない
それも全て意図せず…

癌の魂は、いない方がいい…



それでなんだろう……

『癌の魂と、彼の暴走を促す一団を消す』という結論へ帰結するのは…


知らず知らずの内に食い物にされ、死んでゆくばかりか邪念で穢れるばかりとなる始末…
もし仮に、この世での学びの為、試練を与え合う為だとしても、到底始末に負えない

手に余る一方だ…



フィン「…何歳になった?」

キルア「ヒック……16歳…なったとこ」

フィン「…そうか…(頭なで)

一人で背負い込むものではない…
とは言え…見殺しに出来ない件は、何も君に限った話じゃない…

恐らく‥神々が何かしら手を打つだろうね…
勘だけれど」

キルア「ああ…俺も…そう思う」ぐすっ


フィン「今晩…殺(や)るんだね?」

キルア「ああ…

あいつに洗脳されて持ち上げて、一緒になって暴走してる奴等も
あいつ一人だけの為の世界にしようと動かされてる、操られてる、染まった連中もだ…


今んとこ…ケイトのお陰で、ヘスティア・ファミリアだけに止まってる

ケイトがいなきゃ…ロキ・ファミリアも危なかった」
フィン「!(やっぱりか…」

キルア「特にお前とかアイズとかティオナとか…随分肩入れしてっから
他にもリューとかアスフィとかアイシャとか数え切れねーぐらい…

清浄してくれてんだ…命を張ってまで――」


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