第73章 キルアの冒険
キルア「今夜決行…
神々が動くってよ…
それも…太古の神々も、重い腰を上げて立ち上がるってさ…
はぁ~
やり切れねえよな…
でも…安心したのは……また…あんな想いさせねえで済むってことなんだよな……
食いもんにされながら、
そいつ優しい、逆怨みだ、とまで言われる始末なんだからさ…
本当に優しいんなら…
ケイトみてーに…
最初から、飛び火の範囲を狭めようとしたり、巻き添えになる人減らそうとしたり、自分一人で何とかしようとしたり…
人から叱責されるまでも無く、出来るんだよ…
首突っ込むだけ突っ込んで、引っ搔き回して…
で、事が大きくなってから助けを求めるって言う…
そういう所が、癌の魂の一番の共通点なんだよなあ…沢田綱吉とベル・クラネル…
実害以外、与えちゃいねー…でも気付かねえまま大事にしてる気でいる…
大事の真逆しか出来てねーのに…ちゃんちゃらおかしーよな…
……悪い;大分愚痴った;」
フィン「いいや…君の想いは十二分に伝わったよ…
約束しよう…
このことはケイトにも、打ち明けないし、伝えない」
キルア「まー…
いずれは…話してもいーぜ?
だってさ…どうせ助けようとすんだもん、あいつらを…
そん時、否が応にでも気付くぜ?
わかってんだろ…?
ホントは」
フィン「…ああ」
キルア「絶対…」
フィン&キルア『治せない&生き返らせられない』
キルア「単純にさ、その信じて尽くしてくれる人を大事に想ってるからこそ
それを大事に想う家族なり、友達なり、伴侶なり…子供なり…皆のことも真剣になって考えるんだろーな…
命を散らしてまで信じて尽くしてくれた相手に対して…今後も減らしません、最小限にしようと努めませんじゃ
そりゃ怨みしか買わねーだろ
殺した奴を怨め、じゃねーだろうが!
ただ…やり方が違うだけで……
でも、肝心の大事にしないといけない部分を大事に出来てなかった…
肝心の部分、一番大事にしないといけない点が抜けてて、それらが裏目に出てって…終焉へ誘われるってとこかな…
見てて思ったけど……
あーいう奴等ってさ…大事にしてる『つもり』なだけで、ぜんっぜん出来てねーんだよ」
フィン「ああ…
だが…問題が一つある……‥」
キルア「ん?」
フィン「………
ケイトが…
決して、見殺しに出来ないことだ…」