第73章 キルアの冒険
ケイト「原初の魂に共通して言えるのは…
第一系列がそれで、その扱いに関しては右に出るものはいないことなんだ…」
フィン「ああ、確か隔世遺伝…生まれ変わりのようなものだからね」顎に手を当てたまま納得したように頷く
キルア「まーな;
でも何でケイトだけ4つもあんだよ」
ケイト「私もわかんないよ…;
光と時が水の中に点在してる感じだし…」
フィン「第二系列とは?」
ケイト「私達の本質である部分を『第一系列』、魂の核となる『球体』として
半径分、その外側を層として第二系列と呼んでるんだ。
一番外側まで続くよ?」
フィン「へえ」
キルア「つまりを言うとさ…
核に近ければ近いほど、強烈に発揮できんだってさ」
フィン「そこはまあそうだろうね…
(予測はしていた)
魂の色でのそれと同様に、本質と近いものほど強力な力を発揮できるという訳か…」
ケイト「うん。
私の場合、水の特性が一番強いから、火の操作に秀でてるんだって。
力関係上、水のが上だし抑えやすいからね」
フィン「そうか…
もし仮に木があったなら…
木の側面の方が強く出るから本質が入れ替わってしまうね」
ケイト「うんうん」
キルア「まあ…俺もお前も、第一系列はそれっきゃねえけど気ぃ落とすなよ?」
フィン「………………
ケイト…念の為に計測してもらっても?」
ケイト「うん、勿論」
キルア「おいおい;往生際悪ぃぞ」
フィン「念の為だよ…
そう、そんなつもりはない…
うん、決して…」
テロップ『言い聞かせてる言い聞かせてる!』
ゲシッ!!
ケイト「………僅かにだけど…」
フィン「うん」ずいっ
ケイト「…光、混ざってる」
フィン「よし!!」
ケイト「少し見え辛いけど、ほら、ここ
霞がかってる」
キルア「えー;別の世界だと違うのか;」
ケイト「本質はそう変わらないって…
少し変わってるのは、育った環境というか経験が違うからだよ」
キルア「あー…なるほどなあ」
納得したようだ…
すぐ食い下がるのをやめた。
ケイトの『水』は、文字通り水を自由自在に操る能力
液体から気体に、固体から液体にも出来る…
ケイト自身、体も同様に出来そうだが…怖そうなのでやめた、らしい。
ケイトは風と雷が第二系列にあるそうなので、制御できそうなだけに少し惜しい気もしたが…