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Unlimited【ダンまち】

第73章 キルアの冒険





放出や拡散ではなく、常に覆い纏うことにした。
それにより、一点突破の威力ではなく攻防一体の構えとした。

そして…触れた瞬間、その一瞬に全てを集約させて叩き込むという『超カウンター型』……


キルア「名付けて…

あー、なんて付けよ―かな?
雷光一閃?でいっか」

光の速度を超越しているので、まあアリではある。


一転して、ルアンの方は…

ルアン「オイラの必殺技は、そこらのとは全く毛色から違うぜ?」にや

そう言いながら、闇と一体化し、大気へ溶けた。

エネルギー体よりも更に希薄な存在と化し、雷でも何でもすり抜ける腹だろう…


確かにあれには骨が折れる。

ただでさえルアンの『奥義』は、魔力と一体化して自身の全てをエネルギー体よりも更に希薄にするもの。
『霧化(アトミゼーション)』――

捕まえることも集めることも出来ない、実体もエネルギーも影も形も無く消え、気付かぬ内に倒される。


ルアンの魂の色は、深く暗い藍色(黒青青緑)だ。
黒は赤青緑として…成分上、青に最も秀で、その次に緑、赤に秀でている。

『物質に魔力を通し、内から魔力と化して己の魔力とする技術』
それを応用し、自身そのものを魔力にし、再び魔力から自身を形作る『奥義』を彼は編み出した。

攻撃の際に実体と化すか、エネルギー体と化すのならば、まだやりようはある。


だが…彼にはそれが無い。

自身の全てが魔力に化した後、更にエネルギー体であるはずのそれを、そう呼べない程に薄くし、
魔力と共に体内へ入り込み、内から青の極地『スタント・ゼロ』で力を使えなくすると同時に気絶させる。
言わば『侵入型』なのだ。実体もエネルギー体も持たない察知不可能の…

それが闇により、更に範囲と幅が拡がった。
光と闇は相対的な関係にあるが、光が強まる程にその影は濃く深くなる。
影は闇。それを応用することにより、光と闇は必ずと言っていいほど拮抗する。


それらに伴い…全ての影響をすり抜けられるほどに希薄。
目にも映らない察知も出来ない『影そのもの』と化す。それへの攻撃手段が乏しい。

したとして容易くすり抜けられてしまう、『透過』という技術で…
更には闇という理と化したことで、更に磨きがかかったそれはどんなものでもすり抜ける。


この上なく厄介だ…

倒す術に非常に困るのだが…


さて…どう迎え撃つ?


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