第73章 キルアの冒険
その『必殺技』は…『究極の神の御業』と呼ばれている←3639ページ参照
あまりにも長いので、必殺技と略されることとなった。
事実、それは究極の業なのでそう言っても差し支えないと話は纏まった。
再び話を戻すが…
同じく、外の時間は全くと言っていいほど動いていない。
ちなみに言うと…
光のみの空間と言っても抜け穴はある。
地面に接している箇所だ。
無論、僕達も地面の上に立っている。
なので、その影を利用して闇を幅広く増大させている。
そもそもが、だ…
『光』という現象の扱いに関しては、『清浄神』の方が最も長けている。
無理に雷で代用したとして、出来るのは精々その二番煎じレベルだろう。
『闇』という現象の扱いに関しては、『邪神』の方が最も長けている。
よって…闇を倒そうとするならば、弱点となる光で無理に対抗するのではなく、
己の最も得意とする勝負、土俵へ持ち込み、全ての力を十全に発揮するに限る!←ここ重要!!
相手によって合わせる必要などない、変える必要もない、それほどに『必殺技』は強力無比な『絶対のもの(現象)』だ…
魂の位、階層が『神』に至れば、『光』となる――
どれほどの「闇」を、「事情」を抱えながらも
自ら、太陽のように光り、その如何なる「現象」や「人災」であろうと甘んじてありのままに受け入れ、
『他の幸福』を願う、煌々たる、神々しい『神の光』そのものとなる――
特集が組まれたルアンのそれだが…
結局の所、それをやったオイラも悪い、でもそのお陰で神国防衛隊に入れたから感謝している、と笑い飛ばしていた。
ルアンの母は、使い潰されて殺された。
家賃を払えず追い出され、幼い頃から世話になっていた教会で着の身着のまま看取り、オラリオへ来た経緯も、夢も…
語られること無く、黙ったままだったことまで宣伝された。
身持ちであることも加えて…
ルアンの妻は同じく、防衛隊に所属している小人族で光の御業持ちらしい。
非常に好評だったとだけ述べておこう。
そして…滅神は雷と風の2つ持ちだが、
2つ共に全くの同程度向いている、なんてことは無く…
どちらに向いているかは、それこそ人によるらしい。
両方に適性がある人は稀にいるらしいが、僅かに偏りがあると言う…
その点で言えば、僕は風よりも雷の扱いに秀でている。