• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第73章 キルアの冒険





フィン「ケイト…?;」たら

キルア(あーあ…無理もねーけど)

おずおずケイトの背に手を伸ばし、気まずそうに上ずった声を掛けるフィンに
俺は苦笑した。

何となく…ケイトの言いたいことが分かったから。


フィン「……その……

済まない…
僕には皆目見当もつかないんだが、一体どこに怒る要素が?;」たらたら←行き場のない手&非常に気まずい

ケイト「きっ!)」真剣睨←フィンへ向き直る
フィン「…;」

長い、痛い程の沈黙の後、声が響く。


ケイト「フィンは、さ…人に持て囃されたいのか?」

フィン「へ?」
ケイト「名声が欲しいのか?頑張ったこと自慢したいのか?」
フィン「いや、それは
ケイト「違うだろ!!?
本当に望んだのは!一番欲しいのは!そっちじゃないだろ!!?

皆に!!ふてくされて腐った一族に!!
立ち上がって欲しいから始めたことだろうが!!
それを…正義って言うんだ!!
それを英雄って言わないで!!何だってんだよっ!!!;(涙目)

お前にとっちゃ人工物でも!
私にとっちゃ…とっくに本物だ馬鹿やろーっっ!!!」涙&瞑目
フィン「!!」瞠目

言いたいこと、わかったようだな。様子を見るに…


フィン「…ぁ……

(ぎゅっ)←行き場のない手で拳作り下ろす
済まない」俯&瞑目
ケイト「いくらフィンだからって!
私のっ大事な人をっ!そんな風に言うなあああああっっ!!;」涙←胸元を拳槌で殴る
フィン「悪かったよ…

もう言わない。
自分のことを、そうは思わないから(なでなで)←背撫で

赦してくれ」ぎゅうっ!←抱き締める

一番大事なのは…『想い』だと…

在り方ではなく、今ある姿などではなく…
その、『心』だと…


直向きさ、そこに掛ける想い、
それらを、慮れる、評価しようと、寄り添える…

決して歪めず、自らの感情で曇らせたりせず、しっかり見ようと、向き合おうとすること…

色眼鏡で見ず、正当に評価すること…



何で…子供でも出来ることを、いつの間にか、捨ててしまったのだろう…

現実は…画策したり、悪意ばかりで、
その経験で、歪めて、凝り固まってしまったのか…?


ケイトは…ちゃんと見てくれていたというのに……

肝心の僕が、僕を、ちゃんと見れていなかった…
勝手な言い分で、偏見で、否定して、ケイトを怒らせて、傷付けてしまっていた……


/ 5980ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp