第73章 キルアの冒険
ケイト「そっか
考えること
そして自制と自戒をすること
その両方があってこそで、欠かせないんだね」
キルア「たとえできたとしても心から心配してのもんでもないし
そもそもが、そういう地獄落ち回避の目的の為だけの下心ありきのもんにはなんの意味も徳もねーし
加算も地獄落ち回避もされる訳ねえだろ
そこにあるのは「自分の為」「だけ」だからな」
ケイト「なるほど!
だから神様は何度も、ツナのことを「全て自分の為」って言ってたんだ」←3373ページ参照
キルア「まーな」
俺は一冊の本を取り出してケイトに渡し、読むように勧めた
読んでる間にアルカとナニカに礼を言い、さっきまでいた異空間に呼んだ
~滅神の観察日記~
わしがやるのは青田刈りのようなものだ
未来を、可能性を勝手に決め付けているようで気乗りせんのだが…
癌の魂になれば、周囲のものにまで癌にさせてしまい、皆だけでなく世界まで殺す危険性を孕んでいる
今世のことを受けての魂の成長
それを稲穂の苗で例えてみよう
今日も癌の魂(どす黒い苗)を見ることになる
環境もきついことばかりであれだが、必要なことだ
そうして見守っていると…
清んで行き、開花間際にはキラキラと光輝く綺麗な稲穂に育った
滅神「よく成長した!よく頑張った!!」
そう拍手を送る中
滅神「これだからやめれん!(うんうん!)
これを見たいが為に生かし続けているようなものだ(ジーン)
邪神に何度消せと言われたことか…」うんうん
感慨に耽る中、清浄神が急に飛び込んできた
業務中だと言うのに、全く(溜め息)
清浄神「大変よ!こっちへ来て!!」
滅神「なんじゃ騒々しい」
清浄神「いいから早く!緊急事態!!」ぐいっ!!←腕を引っ張る
そして見ると…
純粋に、綺麗に、清んだ色で光輝いていた苗が
今やもう見る面影もないぐらいどす黒く変貌し成長した、立派な稲穂になっていた
清浄神「開花する前に早く!!
他のまで黒ずんできてる!!
染まり切る前に!早く!!!」
滅神「…」わなわなわなわな
清浄神「開花したら終わりよ!?世界全消滅!!」
滅神「…清くなる可能性は?」震
清浄神&時空神「「ない!!!」」
時空神も一緒になって叫ばれて、やっと、踏ん切りがついた
全ての可能性、未来を見た結果、癌以外にはなり得ないから