第73章 キルアの冒険
ケイト「私のせいなんだ!
私なんかいなかったらこんなことにはならなかった!
こんな私なんて消えちゃえばいい!!
助けようだなんて、信じようだなんて、もう要らない!!
何で…
何で…っ(ぽとっ、わなわな声震)
わかっても、消えて欲しくないんだよっ;
私が!もう、わかんないよっっ!;
どんな魂でも消えて欲しくないのは…悪でしかないのかよ…
私なんか要らないから…消してもいいから…他の世界も、魂も、消さないでよっ
何で消されなきゃいけないんだよ
染まったのは消すしかないってっ!
わかってても…!飲み込めないよ…!!
もう…誰かが消されるのは見たくない…
全部私のせいにして消してよっっ」
キルア「ちげえよ…
ちげえだろ…
お前のせいじゃねえよ
お前は、ただ…信じただけだろ?
そんな奴じゃねえって、悪人じゃねえって、
本質は、そんなんじゃねえって、
信じたかった、それだけだろ?
でも…ホントは、違った←3527ページ参照
本質は、癌の魂でしかなくて、
地獄落ちよりもずっと下の奴だった
信じるのが、信じたのが、悪いんじゃねえよ
その信頼を、裏切った奴が悪いんだろ?
それに胡座かいて笑う奴が悪いんだろ?
自分の自由をとって、
経緯を知った元敵にでも、修行もなんにもしねえまま、
力を貸してくれって、図々しくやりたいようにやったせいだろ?
された側からすりゃ、
力じゃ敵わない相手に、力を貸さなきゃわかってんだろうなって、
ちっとも見ようともしない、寄り添わない奴に、たかられてるだけでしかねえよ
「繰り返しても何しても、何も思わずしまくれる
感じず、引きずらず、悩まず、葛藤せず、痛まず」
本当の本質が「こっち」で、見た目の本質に惑わされてただけ
だから歴史にも別世界にも何もかも残せないで、全て消される
汚名を被せられるべきでないと盲信する、本当を見抜けず染まった奴らも巻き添えにして―
お前は…十分よくやったよ…
誰にでも出来ねえこと、ちゃんと頑張ってたじゃねえか…
孤立しても、たった一人でもっ
お前、諦めねえで食い付いてったじゃねえか!
そんなお前を、これ以上責めんなよっ…(涙)
でもさ…
でもさあ…!
(きっ!睨)
誰にも頼らねえでやるんじゃねえよ!!そんな大事!
抱え込んでんじゃねえ!!」