第73章 キルアの冒険
滅神「ちょうどいい大掃除よ!」
と、純白の板の上、
これから消す世界を一望出来る場所で、動けない俺に滅神は笑い掛けた
いつでも消せる状況で、俺のいた世界だけ省いて…
まるで、わんこそばのおかわりみてーに、即座にガンガン消えてった
それも…一回で無限大という、同時大幅消しで…;
結果的に言うと…
俺は滅神の弟子になった
と言うか…それ以外の選択肢がなかった;
俺達のいる世界を消さないことを条件にした
それは言われなくてもわかってたみたいで…
滅神「いーよ、そんぐらいなら」
キルア「軽過ぎんだろ!!;」ぶちっ!
滅神「いやいや、たった一つ小さな蜘蛛を見逃すだけよ!
わっはっはっ!^^」
キルア「じとー)いけすかねー奴」ぼそ
滅神の弟子として手伝っててわかったことがある…
滅神は、魂と霊体、幽体でも何でも消せる
念、といっても思念の方の念以外は…
だからこそ、慎重になっている
その慎重な所、消す前によく吟味する所が、一番俺と似ているらしい
滅神は、消さない方針の神
消すのは必要最小限のみに留めたい、無用な消滅を避けたい、
成長の可能性をギリギリまで見た上で、無限大の世界全てで共通してどうしようもないという魂と確定、その段階になってから消すとかで…
で、邪神は、消す方針の神
今回のような、沢田綱吉の存在しない世界でも、
悪影響、毒と洗脳をもろに受けて染まった世界ごと巻き込んで消さなきゃならない事態、
まあ要するに、これだけの大事になる前に、個別に小まめにちゃんと消していけって方針らしい
んでもって、いっつも大喧嘩してる;
そのたんびに調停神っていうお目付け役が入ってくる
喧嘩する神々の間に入って、両者の妥協点を見い出して争いがやむようにする役割
なんだけど…;
力で完膚なきまでに叩きのめされてるとこを間近で見た俺は戦慄するしかなかった;
滅法強くって、一方的過ぎた;
まあ、役割分担らしいし、本人たちもそういうもの(熱くなり過ぎた際の折檻)という認識らしいから、あんまり気にしないようにすることにした
手をかざすだけでガンガン消えてってる光景が、まるで夢のようで…
で、その横で、枠組みとどす黒い念以外全て消された世界を片っ端から洗濯のように浄化してってる神様がいた
清浄神っていうらしい