第72章 真相
役割を全うする為の殻は破けた。
まだ終わりではないけれど…
やっと解放されて、ありのままの自分に戻れたと嬉しそうにしていた。
やっと誤解なく繋がれた、だから今が一番だとお母さんは言っていた…
だから、それでいいと…
お母さんが幸せなら、それが一番だと……
そう…ケイトは、辛そうに笑った――
魂を生んだ時、癌かどうかすぐわかる。
だが、地獄落ちの魂の中でも、皆の学びを回す役割もある。
なので、本当に消すべき魂か見定める為、パラレルワールドで試し
そしてその中で、消すべきか見極め、霊体も魂も何もかもを、存在ごと全て消す。一つ残らず…
それが一度、一瞬でさえ存在した世界さえも…神界まで全て……
「全世界殺しの魂」、癌細胞ならぬ「癌魂」、と呼ばれている。
それを支持すること、好きとなること自体が、
上辺だけの、見掛け上だけの、見せ掛けの本質に騙され、
本当の本質(自分が泣き寝入りさせている人の多さ、それを省みない本質)が見れない多さを示している。
原初の魂とは、栞…消してはならないページの目印
世界を統括する神々界の、後継者
寿命が無限の始祖神とは異なり、それ以外は皆寿命がある
消す基準は、全て総動員しても無理ならば、ということだ
異世界ケイト「自分の為とは、何ですか?
本当の、
皆の為とは、何ですか?
人の心、気持ち、立場に寄り添い、
その為に、必死になり、尽力できることだと思います
人の痛みに泣き、重ね、共に笑い、邁進できること
一丸となるとは…そんな、もっと素敵なことだと思います」
聡明さには、知的能力に加えて
その場にふさわしい判断や対処ができる洞察力や、
『周囲への気遣い』といった総合的な人間力も求められており、
ただ頭か切れるだけであっては、「聡明」とは言えない。
したがって、「聡明」は、人格まで含めた褒め言葉だ。
聡明とは、
物事の理解が速く賢いことや
理解力・判断力が優れていることや、
そのさまを意味する言葉。
単に知識が優れているというよりは、
周りの状況や人の気持ちから、物事をすばやく理解できる人を指す場合が多い。
つまり、聡明とは、物事の理解が速く、
状況判断から、『周りに対する配慮』ができる賢さを持っていること、を表している。
ケイトは…『聡明』を司る神様だ――