第72章 真相
ケイト「理解されたいって言うのにも束縛されてたんだろうね、私…
でも、お母さんが一番だから、
そのお母さんが今が一番だって言ってるから、幸せだって一番笑ってるから、浮き足立ち過ぎているから、おっっきな使命から解放されてスッゴク楽しそうだから、
それでいいや、それが一番だし!
気持ち、切り替えて、前を向くね。
お母さんと一緒に、これからを生きていこうね、楽しんでさ。
それが何よりの願いだと、お母さんも言ってるし。
心が悲鳴を上げそうになったら、無理をせず、出すようにね。
ちゃんと、自分の心と、体と、向き合って、向かい合って、大事にして、一緒に笑って、楽しんで生きていこうね。
相手の領分に任せること。
全ての人は、必ず、目の前の人一人に通じている。結ばれている。
役割、個、その全てに、違いはあれど…必ず、どこかで繋がっている。
だから目の前の人や、己を愛するのならば、
その幸せを願うのならば、
傷付けさせても、殺させてもいけない」
霊体は、同時に色んな場所にいて、意識も記憶も全て共有されている。
いくらでも分身できる。
異世界での記憶の共有も、それの応用だろう。
ケイト「沢田綱吉を見るだけでも、おええええとさせられていたのも、
拒絶反応なんだって、創世神様と繋がってる証なんだって。
癌だから、皆を癌にさせて殺させるしか出来ない。そんなどうしようもない魂だから…
それから身を守る為、『原初の魂』の加護でも守り切れる量を超過した際の現れなんだってさ。
で、その作者さんはそれを啓発する役割だったんだって。
魂を細胞として例えるのなら、
周囲に好感を抱かせて己を殺させない、染まらせて癌とさせるもの。
癌の魂の実物を見せて、
どれだけ、「見せかけの本質」にとらわれやすいか、『本当の本質』を見落としているか、って。
全部繋がったよ!」チュッ←頬へキス
フィン「あ、ああよかったね^^;」
ケイト「あのね、
恭弥もね、かなり辛い思いしてたんだよ?
親戚一同から両親殺されてね、それから誰も助けてくれなくて自力で全部証拠揃えて訴えて、財産も土地も全部取り戻して
だから両親の愛した土地である並盛町と、馴れ初めの地である並中を守る為に躍起になってたんだ。
それごと惚れたんだよ?全部!^^♪」頬へ頬すり
フィン「ああ…知ってるよ?」くす
