第72章 真相
私の役割は、生まれた瞬間よりも前から定められていた。
予知でわかっても打ち明けないように、
相談できる人がいないように、
理解者がいないように、
それらの状況に耐えられるように、辛くないように感じるまで慣れさせる。
そうすることで、神様と主護霊様からのお言葉「大丈夫」「助かるよ」という言葉を伝えること。
何度聞いても、何度でも「大丈夫」だと伝えられて、それも伝えて、それで支えること。
姉ちゃんの霊感を目覚めさせること。
メッセンジャーとなって、信じて一丸となれるように導き、監督すること。
それらが私の役割だった。
2月3日、神様から乗り移られた際に、見させていただいた3月の未来全てにお母さんはいなかった。
2月中に死ぬ以外の未来がないと、確実なものだと、伝わってきた。
それこそが、乗り越えるまでの手助けが、その未来の指摘を誰にもしないことこそが、私の一番大きな課題であり、使命であり、役割だった。
誰も近付けさせないことも含めて。
理解者がいないことも、聞いてくれる人もいないことも、これまでの全てを含めて。
全て神様のご意志であり、司令であり、決して逆らえない、神の力による強制だった。
わかってても言えない、
その状況下は死ぬほど、死以外に希望がないというほど、
強烈なものとして強制的に学ばされていたし、私もそう思わさせられていたし、執着もさせられていた。
お母さんは、眠るようにして、
全く、苦しくも、痛くもなく、死んでいった。
お母さんは今が一番だと、とても幸せだと、やっと繋がれたと、
逐一何度でも傍で「あのね、あのね」と幸せそうに笑って言ってくる。
お母さんも、いっっちばん大きな使命から、重荷から、執着から、解放されたから。
だから、これまで、ここに行き着くまで支えて下さった皆様には、感謝しかありません。
ありがとうございます。
そして、その使命の為に、多大な迷惑と不幸をお掛けしてしまい、誠に済みませんでした。