第12章 手伝いと修業
フィン「くす)もう反抗期も通り越して大人の世界に踏み込んでしまったかな?^^」
そう説明すると、フィンからその一言が返ってきた。
ケイト「でもねえ、街の人達とは会話にならないからあんまりお薦めしないよ?
人の価値観や自分で感じたものなんてお構いなしに、そうなんだって頷くまでずっと言い聞かせてくるんだもの。
自分の価値観を頷かなきゃ異分子だって、ずっと目に付けて言ってこられた。
で、それで苦しんでても後になって聴いてみたらそんなことしてないの一点張りで…
おまけに私を擁護する人が極稀に居たんだけど、それに対して言ったセリフはいつも「違う!悪者だ!」なんだよね……
あの当時は私だけがおかしいんだと思い込んでた。
父親も似たタイプで、母親はそれによっていっぱいいっぱいだからか暴言での八つ当たりで…
自分の当たれる場所なんてどこにもないし、話せる相手もいないし…
結果的に言うと、自分さえいなければ耐えられるって結論付けて
『自分は邪魔なんだ、消えなきゃ、殺さなきゃ、ごめんごめんごめん』ってさ……
でもいずれにしろ相手は話しかけようともしてこなかったし…会話ができないのかな?;
実際にした経験とかそういうのをもとに判断すべきだと思うんだけども」
フィン「うん。たまたまそういう人のタイプが集まったんだろうね」
ケイト「よし。吐き出したいことは吐き出した。おしまい!
だからフィン、一々連絡しなくていいよ!
私がロキ・ファミリアに入るまでいつも先手でどかばきされまくってたんだから、期待しない方が…
って、これもまた同じことやっちゃってるのかな?;」
フィン「会話できてる分まだマシだと思うよ?」ぽんぽん
そう頭に優しく二度ほど乗せた後、撫でてくれた。