第71章 改革
情報の行き交いにおいて生じる、
齟齬、解釈違い、伝言ゲームのような全く別の言葉への置き換え、聞き間違い、言い間違い、意味の取り違え、情報の行き違い、すれ違い、早とちり、先入観によるミス、他にも感情から意図までの偏見、決め付け、人間関係における亀裂までもが起こりうる。
というより避けられないのが実情であり常。
皆違うのだから、嫌なことなど言われないとわからないのだから。
どれだけ最大限気を付けていても、合わない人は必ずいる。無には決してならない。
だが、更に、ワザと、意図的だという先入観や偏見まである。不安や怒りだって山ほど生じる。
人のせいだと言うこともある。
その仕事に真剣に取り組めば取り組んでいるほど視野が狭まり、ちょっとしたことで怒りやすくもなる。
それらに思考して、時間を費やして、出来うる限りの労力を使う。
一番仕事の上において割かなければならないのは人付き合い、コミュニケーションだ。
だから、それで齟齬が生じないよう、サポートしてくれる存在のお陰で、一丸となって職務を全うでき、専念できる。
といった要点を掻い掴んで説明した。
更にケイトは、こう付け加えた。
ケイト「早い話が役割分担。
サポちゃんは業務がうまく回るよう、連絡事項、各個人においてうまい具合に伝わるよう根回しを担当。
そして休憩時間での息抜きでの会話や遊びを省いて、労力を業務に割り当てられ、ストレスフリーに出来るようになる。
それらに伴い、より一層結果が弾み、給料も多くもらえ、更に結果が伸び、充実とした時間を作る手助けを受け、心の余裕が常に満たされ、『正の無限ループ』となります。
それらは、神国の国営会社が『実証』しております。
一番の土台であり、足掛かりとも言ってもいいほど、非常に大きな存在であり、人を支える、良きパートナーです。
己の最大の理解者でもあり、人生を歩むにおいて欠かせない『相棒』です。
心の支えにもなり、愚痴の聞き役にもなって常に寄り添ってくれます。
仲介役にもなり、連絡役にもなり、
方言や言葉から受ける感覚などで誤解、などということにもなりません。
所謂、予防策の要。と言っても過言ではありません。
天を好きに飛べ毒も効かず回復が早まるスカイボードよりは、言葉の壁も気にせずに済むサポちゃんの方がよろしいかと」
大使「「なるほど…」」
