第71章 改革
同時刻――
日本でも、ボンゴレリング全てが壊れていた。
まるで連動するかのように…
天(異世界では大空)のボンゴレリングが消え去った瞬間、それに連なる他属性のボンゴレリング全てが……
それと同時に、同じ異変が、守護者へも訪れていた…
現れたのだ…
亡霊達の中でも、真のリングを持っていた者達、初代達が――
初代『君を、待っていた』
ケイト「ん?←振り返る
亡霊!!!?;」ばっ!!←戦闘態勢
初代『襲う気はないよ?^^;
…私は、君のように、ちゃんと、人の個を、見れる人間を、怒れる人を、待っていた。
真に、強大な力を持つに相応しい、資質を持つ君に』
ケイト「???(眉顰め怪訝)
怒るのは当然じゃない?」首傾げ
初代『そういう君だからだ…
だからこそ、力を持つ資格がある。
正しく、心を見れる…立場に限らず、偏見も、先入観も持たず、幸せを願い、動ける。
人へ貪欲に求め続けるだけの人物しか寄ってこず、距離を取ることを選んでも。
それしか来なくとも、全員がそうだと鼻から決め付けずに、だ』
ケイト「?だから当たり前だって。
そんなの失礼でしょ」
スクアーロ「てめえの今の言葉も大概失礼だぞお!!;」
初代『ふふっ^^
当たり前、か…
その当たり前さえ、実現できない人しか、いないのが、現実だ。
野心や望みばかりを前面に押し出し、人を犠牲にして、不幸にして、手に入れた益を貪り、堪能し、笑うのが「人」というものだ。
それが世の中であり、不条理でもある…
だが、そんな中でも、曲げず、曲がらず、腐らず、染まらず…
幸せになれる道を、希望を、捨てずに持ち続ける。
それが、人として本当に大事なものだ。
現れる時を、待っていた。長く、長く、首を長くして…
気が遠くなるほど、待ち望んでいた…
炎で壊されるというのは、理が壊される時のみにしか起こらない。
それほどに望むものこそが、希望に相応しい…
受け取ってくれ…君の望む、真の力を…
私が遠き昔手に入れた『神の力』を!!』
ぼおっ!!!!!!
その言葉の後…あまりに光が強過ぎるが故か、純白に発光する炎が身を包んだ。
『神の力』を与えられた…
初代『正しく、使ってくれることを願っているよ…
今代では――これからも』
ケイト「…わかった!」大きく頷いた